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シノビガミ リプレイ『夢のようなひび』

M1.メインフェイズ/第1サイクル


M1-1.いまいちな赤い夢

シーンプレイヤー:筑紫 銀


【銀】
じゃあ普通のシーン表振ります。
ST(通常シーン表ころころ)
【ダイス】
これは……夢か? もう終わったはずの過去。しかし、それを忘れることはできない。
【沙羅】
いきなり回想!
【銀】
また寝てるよ
【沙羅】
よく寝るおひとだ。
【輝】
おきろー
【銀】
よく眠るのには、理由がないわけじゃないんだけれど、
少なくとも、眠っている間は退屈も、嫌な気分も感じない……ことが多いから。
ただ、この夢はいまひとつだ。あの子供の投げかけた声、のせいか。
目の前に広がる、赤、赤、赤。
これは――
記憶術で来訪者の秘密を調べたいです。
【GM】
はい、どうぞ。
【銀】
2D6>=5 (判定:記憶術)
【ダイス】
5[1,4] > 5 > 成功
【銀】
ギリギリ。ふぅ。

来訪者の秘密に関しては後ほど。

【銀】
「……そういえば。」
【GM】
夢の中の赤に、子どもの後ろ姿。
【銀】
「……そう、これも、夢だったっけ。」
「なぁんだ。」
子供はただ見えるだけでしょうか。
【GM】
見えるだけですね。じっと佇んでいる。その視線の先に、さらに何かがあるかのように。
【銀】
「かわいそうに。」
呟いて、シーンカットで。
【沙羅】
いみしん。
【輝】
しんしん。
【GM】
はい、ありがとうございました。

M1-2.漠然とした不安

シーンプレイヤー:不知火 輝


【輝】
沙羅さん沙羅さん。
日常とトラブル、どっちがいい?
【銀】
トラブルで(聞いてない
【沙羅】
日常がいいですw
【輝】
NST(日常シーン表ころころ)
【ダイス】
「……! ……? ……♪」テレビは、なにやら楽しげな場面を映している。あら。もう、こんな時間か。
【輝】
おしい。
【沙羅】
おしい。

筆者注釈
日常シーン表の12が出ると、互いに任意の感情を結ぶことが出来る。
ここのおしい、はそれを狙っての言葉。

【沙羅】
テレビ見ますか。
【輝】
んじゃ、二人でテレビ見てる感じで。
…ひぅっ
【沙羅】
ひぅ。
【輝】
いつもは、ご飯食べたりしたらすぐにそれぞれの部屋に戻るんだけれど
【沙羅】
なんとなく一人になりたくないかんじの。
【輝】
夕方のことが気になって、どうしてもそこにいる。
【沙羅】
いるんだけど、お互い妙な不安があって会話は弾まない。
【輝】
そう。
【沙羅】
みたいな感じかしら。
【輝】
輝の部屋のテレビの方が大きいから、輝の部屋にいる、みたいな。
【沙羅】
ふむふむ。テレビは楽しげな場面でもなんか上の空な感じ、見入ってるわけでもなく。
【輝】
うん。テレビは音楽番組でも流しててもらおう。
【沙羅】
時折ちらっと輝を見たりするけど、こう、何も言えなかったりして視線をテレビに戻す。
【GM】
明るいポップ系のラブソングが流れています。今の二人の気分からはかけ離れた。
【輝】
「…気になる、よね」
【沙羅】
「うぇっ」
【輝】
繋がらない会話を打ち切り、そう切り出す。
【沙羅】
切り出されて畏れるように、肩を跳ねる。「……う、うん。あの子のこと、だよね」
【輝】
「それ以外、ないじゃん」
【沙羅】
「……だよねえ」眉下げて。「見えないの、ってなんだろう。……霊感とかそういう……?」
【輝】
「そんな、誰も気にしなくていいこと、なのかな」
「もっと…もっと重要な」
「何かが…」
声が落ち込み、表情を翳らせる。
【沙羅】
「……重要な……?」きょとん。瞬きひとつ。「なにか、心当たりがあるの?」
【輝】
「…ないよ。胸騒ぎがした、だけ」
「大丈夫。なんとかなるよ、俺が何とかするし」と詐術で感情判定していいですか。
自分の不安に嘘をつき、精一杯虚勢を張る。
【GM】
なるほど、そういうのもアリか。どうぞ。
【銀】
いい詐術もあるんですねえ
【沙羅】
かわいい。
「……輝くん、ひとりで大丈夫?」(……
【輝】
「大丈夫、だから」少し落ち着いた表情を沙羅に向ける
2D6>=5 (判定:詐術)
【ダイス】
7[1,6] > 7 > 成功
【沙羅】
ET(感情表)
【ダイス】
愛情(プラス)/妬み(マイナス)
【輝】
ET(感情表)
【ダイス】
愛情(プラス)/妬み(マイナス)
【沙羅】
wwwwwwww
【輝】
wwwwwwww
【銀】
うわああああああ
【沙羅】
愛情!
【輝】
愛情!
【沙羅】
「う……でも、大変そうだったら私に言ってね」輝を見返そう、不安そうに。「銀さんも……きっとこういうとき、頼りになるし」
【輝】
「うん。こんな漠然とした不安じゃ、気になるから」
【沙羅】
「なにか、分かるといいね」ちょっと笑顔作ってみよう。「なんでもないといいんだけど」
【輝】
「うん。なんでもないといい。このまま、何もなければいい、よね」
【沙羅】
「うん。このまま――」
作った笑顔はどこか力なく。
【輝】
沙羅を見るが、彼女の笑顔にかける言葉は思いつかず。
【沙羅】
彼女からも続けられる言葉は、なかった。
【輝】
「大丈夫!大丈夫だよ!俺がいる!」
「…あ、ちがっ銀さんもいるし、ほら」
「ね。何とかなるって」
【沙羅】
「……そうだね」くしゃってちょっと目を細めて。「ふたりがいるから、大丈夫かな」
【輝】
って言って励まそうと肩に手を伸ばそうとするけれど、触ることもできず。
「わっ。こんな時間かっ。宿題しないと」
【沙羅】
「……あ、」顔を上げたときには手は下がっていた、その言葉に。
「う、そうだね。怒られちゃう!」立ち上がる。「……輝くん、今日のぶん、だいじょうぶ?」
【輝】
「う、うん。沙羅は?」
【沙羅】
「私は大丈夫だよ。ちゃんと授業聞いてるもん」えへん。
「なんか分かんないところ、あったら聞いてね」で、出ていくかんじ。
【輝】
「あっ…うん。おやすみ」
【沙羅】
「――おやすみ」
【輝】
で、沙羅が去った後、手を伸ばそうとして固まり、
「ったく…もうっ!」とぼふ、と枕を殴ってシーンエンド。
【GM】
はい。ありがとうございました。これはいいにやにやタイム。
【沙羅】
にやにやなんだか微妙に緊張するような!

舞台裏の反応

ニヤニヤポジション


【銀】
これはなんかニヤニヤポジションに入った気がする
【GM】
これのPC3はにやにやポジですよ!w
【銀】
やっぱり!
【沙羅】
笑いが止まらない。
【銀】
さすがらぶらぶ一直線。
にやにやするなぁ
【沙羅】
相互愛情は思わずガッツポーズした。
【銀】
かわいいなぁ
【GM】
ああもう(ごろごろ
【沙羅】
わたしはあっぷあっぷしてます
【銀】
あっぷあっぷしてるとは思えぬ
【輝】
あっぷあっぷあっぷ
【銀】
アゲアゲ的な意味でのあっぷあっぷでしょうか

M1-3.雨に映る衝動

シーンプレイヤー:十朱 沙羅


【GM】
では第一サイクルラスト、沙羅さんのシーンですね。
【沙羅】
はーい 通常でいきます。
ST(通常シーン表ころころ)
【ダイス】
強い雨が降り出す。人々は、軒を求めて、大慌てて駆けだしていく。
【沙羅】
じゃあ部屋に戻って宿題済ませて、外を見よう。
夜暗に激しく、雨が降っている。
窓に手を触れて、その光景を瞳に映し込んで――
「う、っ……!」きつくきつく瞼が伏せられる。胸元を指先が掴んで、背中を丸める。
髪が揺れる、身体が震える、血が、巡る。
妖魔化します。
1D6(異形化表)
【ダイス】
2
【沙羅】
もう一回か。
1D6
【ダイス】
1
【沙羅】
野衾!
あ、えーと忍術潰します。

筆者注釈
背景:魔人の効果を使い、沙羅は妖魔化した。
異形化表2は妖魔忍法Bのうち1つを獲得する。
この効果で沙羅は【野衾】を獲得した。

妖魔化すると生命力スロットが1つ失われる。(穢れ)
沙羅は忍術を穢れとした。

【GM】
おおー。はい、了解しました。
【沙羅】
「は、あぅ……っ、……!」押し込めるように、ただ襲い来る脈動に耐える。
そうして、暫しののち。やっと押し込めたその禍々しい気配を忌むように目を眇めて。
銀さんどうぞっ
【銀】
はーい。

【銀】
じゃあ、雨とはまた違うものが、窓をたたきますよ。
こつんこつんと。
【沙羅】
雨振ってるのにびっくりするよ! 驚きに窓を見て、「……ぎ、銀さんっ!?」
【銀】
びしょぬれの銀さんがにこーっと笑って
【沙羅】
「何してるの、濡れちゃうでしょっていうか濡れてるっ」慌ててがらり窓を開ける。
【銀】
「ありがとう。うっかり鍵を閉めちゃったから、自分の部屋に入れなくて。」

舞台裏の反応
【銀】
だからと行って窓から訪ねるか、と。
【沙羅】
もうそこは諦めた。

【沙羅】
「っていうか、こんな夜に何外出てたの……」えーと、と探してバスタオルでも差し出そう。
【銀】
「うん、ちょっとね。」
【沙羅】
「ちょっと?」
【銀】
「それより沙羅ちゃん、大丈夫?」銀は妖魔の気配には聡いのです。
【沙羅】
問い詰めかけたところに一発入れられた。「大丈夫って、えっと……あの、子どものこと?」なんて言ってみる。
【銀】
「ああ、そっちじゃなくて。そっちは俺が何とかするから。」
【沙羅】
顔色の悪さは夜のせいにしたい。「……じゃあ、何のことかな」
【銀】
「何もないならいいんだけどね、大人を頼ってくれてもいいんだよ。」
【沙羅】
ひゅっと呼吸音。「……うん」と、返事と首肯と、けれどそれだけ。
【銀】
「いい子、いい子。」ぽすんと頭なで。
【沙羅】
撫でられた。「……銀さんもあんまり変なことしないでねっ」見上げる。
【銀】
「あれから、あの子供を見かけたりはしなかったね?」 と、メタ的には来訪者の居所調べてくれない?というおねがいでございます
「あはは。変なことはしないよ。」
【沙羅】
あら。感情判定かなーって思ってたんですがそっちですか、秘密もらえたりします?(……
「でもなんか……危ないこと、してそうだから」
【銀】
秘密はちょっと迷うんですよねえ。
【沙羅】
ぬーん。まあじゃあ一先ず居所抜きましょう、居所って後手に回るとあんまりよくない。
【銀】
ありがとう!
【沙羅】
「……あの子どもって、昼の子だよね」
【銀】
「うん。」
【沙羅】
「そうだよね。他にいないもんね」眉下げて笑う。「それなら――」
暗号で伝えるので暗号術で居所抜きっておっけーですか?(
【GM】
まあ認めます、大丈夫です。
【沙羅】
ありがとうございますありがとうございます
2D6>=5 (判定:暗号術)
【ダイス】
10[4,6] > 10 > 成功
【沙羅】
では居所頂きます。
【GM】
はい、では居所が沙羅と輝へ。
【沙羅】
「見たけど、」ルーズリーフに軽くメモ書き、ちぎって銀に差し出すけど。「……銀さんは?」
【銀】
「うん? 俺が?」
【沙羅】
「なにか、あの子について。分かったこととか、ないのかなって」
差し出してはいるけどじっと銀を見て、教えてくれなきゃひっこむオーラ。
【銀】
メモに手を伸ばし、受け取ろうとしながら首をかしげて。
【沙羅】
引っ込むというか引っ込ませるというか。ひょい。
【銀】
「分かったことって言われても、俺ずっと寝てるだけだしねえ。」
【沙羅】
「銀さんなら寝てるうちにもなんかやってそう!」
【銀】
「なにそれこわい。おれなにもの?」
【沙羅】
「銀さんは銀さんだよ」
【銀】
その言葉に、心底嬉しそうに微笑む。

【銀】
「夢の話くらいならしてあげられるけど。」
【沙羅】
「……夢?」

【沙羅】
「……銀さんの夢の話、気になるな」
【銀】
「いいよ。話してあげる。」
【沙羅】
わーい、じゃあ銀に来訪者の居所を渡します。メモあげる。
「どんな夢?」
【銀】
「いつもと同じように、夢の中でね。」
【沙羅】
「?」
【銀】
来訪者の秘密をあげます。
【GM】
はい、それでは輝に感情共有されて公開情報ですね?
【銀】
はい。
来訪者の居所も公開情報やったー。
【GM】
では公開します。

来訪者の秘密

あなたはかつて「夢世界」の人柱となった存在である。
だが、地獄門の崩壊に伴い自我をもってこの世界に現れた。
あなたの本当の使命は「この世界を崩壊させる」事である。
また、このキャラクターは「魔法使い」のパーソナル背景を持つ。


舞台裏の反応

魔法使いの夜


【輝】
魔法使いだと!
【沙羅】
なんだなんだ。
【輝】
崩壊だと!
【沙羅】
まほーつかい!?


【沙羅】
「……ゆめ……?」眉根を寄せた、額を押さえる。
【銀】
「おかしな夢でしょう。俺、久しぶりに夢で笑ったよ。」
【沙羅】
「夢の夢を見るなんて、……そうだね、おかしい」
【銀】
「……二人は不安がっているみたいだったから、こんな夢の話はあんまりしたくなかったんだけどね。」
【沙羅】
「でも、何も分からないよりはいいよ」首を振る。「……何一つ分からないのが、一番、こわいから」
【銀】
「大丈夫。何も起きないよ。」
【沙羅】
「……うん。何も、起こらない、よね」と、先程輝に向けたのと似た、笑顔。
シーンカットでいいでしょうか。
【銀】
はーい。
【GM】
はい、ありがとうございました。

舞台裏の反応

ヘタレカワイイ宣言


【輝】
なんだ銀さんがかっこいいくそ。
【沙羅】
がんばれへたれっこ!
【輝】
そして沙羅が可愛い。俺ヘタレ。
【沙羅】
へたれかわいい。

M1-4.瞳の奥に燃え盛る炎

シーンプレイヤー:来訪者


【GM】
それでは第一サイクルラスト、マスターシーンです。シーンプレイヤーは来訪者。
【沙羅】
やっぱりだ〜!
【輝】
ぎゃーー
【沙羅】
ううう
【GM】
ST(通常シーン表ころころ)
【ダイス】
大きな風が吹き荒ぶ。髪の毛や衣服が大きく揺れる。何かが起こりそうな予感……
【銀】
さっきの雨がひどく・・・
【沙羅】
嵐の予感。
【GM】
雨はごうごうと吹きすさび、嵐になっていきます。まるであの言葉の呪縛から離れられない三人の胸中を表すかのように。
そんな中で眠れてない輝さん、ご登場をお願いします。
【輝】
お、おう。屋外?
【GM】
いえ、部屋の中で結構です。
【輝】
では、外に出していたシロを気遣うように窓の外を見る。
【GM】
揺れる木々。鴉の姿は、闇と雨に紛れて見えません。
そんなあなたの鼻に、再びあの血臭が感ぜられます。
【輝】
「激しい、な。シロ、遊びに行ったのはいいけど。どう……ッ!!」
【GM】
振り返れば、そこにはあの子どもが立っています。
【輝】
今度は腰を抜かすこともなく、振り返る。
へたり込みもしない。
【GM/来訪者】
「…………」じっと、輝の瞳を見ます。
【輝】
「君は…だって…!」
【GM/来訪者】
「わたしのことは、いい」ゆっくりと首を振って、

【GM/来訪者】
「あなたには本当に、見えていないの? ……聞こえるのに、見えないの?」
【輝】
「何、が…」
では、その瞳の奥に燃え盛る炎を見た気がして、悲鳴を上げて後退ります。
「君は、なんなんだよっ!夢世界って、この世界って、何なんだっ!」
【GM/来訪者】
「見えるなら、わかるのに」言う間も、じっと輝の瞳から視線が離れません。その目の奥の炎は、どこか嫉妬に似て。「うらやましい――」
「あなたの世界は、きっときれいな世界なんだね」
【GM】
ここで、瞳術で輝と感情判定を。
2D6>=5 (判定:瞳術)
【ダイス】
5[2,3] > 5 > 成功
【輝】
「う、あ、ああああああああ!!」恐怖を感じるのに、目を離せない。
ET(感情表)
【ダイス】
友情(プラス)/怒り(マイナス)
【GM】
ET(感情表)
【ダイス】
友情(プラス)/怒り(マイナス)
【GM】
こちらは友情を。
【輝】
分からないことに怒りを。
【GM】
輝の悲鳴を聞けば目を伏せて、そのままその姿がふっと消える。以前現れた時と同じように。
【輝】
「どうすればいい。どうすれば…」

【輝】
「守れる…」
【GM】
――その声に応えるものは、誰もいません。

【沙羅】
輝くん……
【銀】
輝君何を守ろうとしてるんだろう。沙羅さんかなあ。
【沙羅】
秘密こわい
ううう

【GM】
シーンを切ります。第二サイクルに入ります。
【輝】
はい。

舞台裏の反応

おちついて


【銀】
輝君かわいい。
輝君かわいい。
輝君かわいい。
【沙羅】
おちつきましょう。

【沙羅】
輝くんかわいい。
【銀】
おちついてますね
【沙羅】
おちついてかわいい。
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シノビガミ リプレイ『夢のようなひび』