10年前。虹鋼(にじはがね)山にて、すでに取り尽くされたと思われていた奇性資源『ヒセキ』が発見される。
9年前。虹鋼山の所有権を巡り、鞍馬神流、比良坂機関、斜歯忍軍、隠忍の血統の四流派が衝突。3年に渡る凄惨な戦争の戦端が開かれる。
6年前。あまりにも多くの血を流した四流派間で停戦の機運が高まり、『虹鋼条約』が締結される。この条約の要点は以下の2つである。
一つ。虹鋼山は四流派の共同管理下に置かれる。
二つ。採掘されたヒセキの分配レートは、年に1度開催される代表者同士の争い『技比べ』によって決定される。
現代。例年通り、ヒセキの分配レートを巡る『技比べ』の開催が決定。4人の忍びが各流派の代表として招集される。
■用語解説
・奇性資源(鞍馬神流流派ブックP17)
異界由来の珍しい物資や素材のこと。
・ヒセキ(鞍馬神流流派ブックP17)
奇性資源の一つで、超古代の日本で採掘されていたという特殊な鉱物。
太平洋戦争時にほとんど採掘されきったと言われていたが、10年前に虹鋼山にて鉱脈が発見された。
・技比べ(鞍馬神流流派ブックP14)
政治の重要事項を、忍者同士を戦わせ、その勝敗で決定する古くからの慣習。
その勝敗を審判するため、中改(なかあらため)というお役目衆が立ち会うのが常である。