【導入】
ホロホロと、自分の中の何かが崩れていく感覚がある。
自分自身の何かがひび割れ、別の何かが形作られている感覚だ。
『かーごめ、かごーめ』
どこからか少女たちの声が聞こえる。
8人の少女達が手を繋ぎ、楽しそうに、憎憎しげに、嬉しそうに、無関心そうにPC2を囲んで輪になっていた。
これは、なんだろう?
ふわふわとした心地だ、夢だろうか?
恐ろしい程鮮やかな青空があなたの視界を埋め尽くしている
「あなたの番よ」
「ダメだよ、この子には荷が重いよ」
少女たちのうち1人が楽しげに口を開く。
するとすぐさま他の少女が苦言を漏らす。
顔をよく見てみようと思ったが、どうにも上手く認識できない。
少女たちは期待を込めて、或いは諦めたようにPC2を眺めている。
「ほら、早くしないと」
ーー青空が、空が落ちてくる。
「もう、時間は残ってないよ?」
ーーーーーーーーーー
目が覚めると、あなたの大切なご主人(PC1)があなたの手を握りながら涙を流していた。
どうしてこんな状況になっているのか思い出せない。
でも、でも、ご主人が泣いているのは許せない!
あなたの使命は「PC1がセッション終了時まで生存している」ことである。
【使命】