このシナリオは、ただただ他PCと恋人になるのが目的の茶番学生青春シナリオです。
秘密を調べたらラスボスが判明するとか、何か裏で陰謀が渦巻いているとかいう話は全くないです。
シリアス目的の人はお帰りください。

舞台としては、現代の高校です。
シーン表も、学校シーン表や日常シーン表を使用しましょう。
ですが、ゲームマスターが変更したければ時代背景などを変更しても構いません。

このシナリオでは、最初からPC4人がそれぞれを好き（四角関係）という状態で始まるので、NL、BL、GLが含まれます。
一応、PC1、PC4男（女）　PC2、PC3女（男）にすると、使命的な関係性としてはNLになります。どうしてもBL、GLが嫌という方がいる場合、推奨性別を書いておくと良いでしょう。
またこのシナリオでは、特定の感情を持っているから恋人になる訳ではなく、特定のプライズを獲得していることで恋人成立です。
なので感情としては負の感情を持っていても、恋人は成立します。

日本のどこかにある私立高校。
しかし、そのトップは忍びの世界の住人であり、若い忍び達の隠れ蓑や交流の場として活用されている。
一般生徒は、自らが通う学校に忍びが紛れ込んでいるとは知らないほどは普通の学校。

そして、このシナリオはその学校で行われる学祭の話。

※シナリオが始まる前に各PCの「ハンドアウト」と「プライズ　各PCのラブレター」を渡しておくこと。
　またできるならば、各プレイヤーに恋人になる告白は「クライマックスフェイズ終了後に発生する告白シーンで、自PCのラブレターを他PCに渡すことのみであり、
メインフェイズで恋人になったというロールプレイをしてもシナリオ上の恋人になるとは認めない」と明言しておくと良いでしょう。

「朝日が輝く、よく晴れた日。
あなた（PC）たちは、通っている学校へと登校しました。
校門に吸い込まれていく生徒は皆、うきうき、そわそわと賑わい浮き足立っています。
それは、今日から後夜祭が行われるまでの3日間、学祭が始まるからです。
あなた（PC）たちも、それぞれの思いを抱え、今日という日を迎えたことでしょう。」

PCたちは前提として、全員顔見知り以上には知っている仲です。
導入を行う場所は、登校してきたまま校門や昇降口（下駄箱）で行っても良いですし、教室や体育館で「本日から学祭が始まる」という朝礼などを行っているとしても良いでしょう。
ここで、表の使命やキャラクター紹介などをさらりとしてもらいましょう。

最後に以下のことを明言してください。
「リミットは学祭が行われる3サイクルで、クライマックスフェイズは後夜祭となります」
「PCの他に、「占い屋」「的当て」「食べ物屋台」の秘密を調査することができます」

楽しい学祭はあっという間に終わった。
しかし、最終日の夜は運動場でキャンプファイヤーなどを行う後夜祭だ。
運動場に集まる生徒たちの楽しげな声に紛れ、PCたちは最後の戦いを始めようとしていた。
それは想い人に想いを伝えるためか、それとも邪魔物を排除するためか、最後の足掻きが始まる。
この戦闘は最後の戦利品を取得できるチャンスがあると共に、生き残っていた順番で、次の告白シーンの順番が決まります。

※戦場は、人気の少ない屋上や体育館や校舎裏などでもいいですし、忍者は高速で動くので生徒がいるキャンプファイヤーを囲んで水面下の戦闘していてもいいです。
※この戦闘で最後の1人になった勝者1人は戦利品を獲得できます。
　しかし、秘密に書いてあるように各自のラブレターは、各自の秘密を獲得しているPCしか奪うことができません。

後夜祭（クライマックスフェイズ終了後）の終わりを告げる花火が打ち上がり、空に鮮やかな光の花が咲いた。
今が告白をするには打ってつけだ。

ここから「告白シーン」を行います。
告白シーンでは、「告白するか、告白を受け入れる」のどちらかの行動を1回起こすことができます。
告白ができる順番は、クライマックスフェイズの生き残っていた順番で告白することができます。
同時に戦闘脱落した場合は、相談かダイスバトルを行うと良いでしょう。
ただし、これはあくまで「自PCのラブレターを所持している状態での告白」を行える順番となります。

▽ルール①　基本ルール
「自PCのラブレター」を所持していた場合、任意のPCに告白を行うことができます。
この時、同じPCに告白したい他PCがいれば同時に告白することが可能です。
（※告白を行ったPCに告白はできません）
告白をされた場合、「受け入れる」と宣言すれば、恋人が成立します。告白を受け入れるに「自PCのラブレター」を所持しているかは関係ありません。
この時、2人以上に告白された時は好きな方1人を選び、恋人になることができます。（※二股、ハーレムはできません）
なお、この告白をしてきたPC以外のPCに告白したい場合は断るを選べば、告白に進むことができます。

▽ルール②　告白受け入れ強制
告白を受けたPCのラブレターを、告白したPCが所持していた場合、告白を受けたPCは強制的に告白を受け入れたとなり恋人が成立します。
（例　PC1が「PC1のラブレター」「PC2のラブレター」を告白シーンまで所持した状態で、PC2に告白すれば発生します）


▽その他のルール
◯「おまじない」の効果により「偽りの使命」を持っているPCは、告白を断ることはできません。ただし、2人以上に告白された場合は好きな方1人を選ぶことはできます。
　なお、「自PCのラブレター」を持っていた場合は、好きなPCに告白することができます。
◯「ペン」で宛名が書かれた「ラブレター」は、宛名に書かれたPCに対しての告白にのみ使用できます。同時に告白受け入れ強制（ルール②）を無効化できます。
◯「惚れ薬」の「偽物の心」を持っているPCは、惚れ薬を使用したPCに告白することを強制されます。

・本当の使命では、自分から告白することは含まれていないため、他PCから告白されて受け入れて恋人成立でも使命は達成となります。
（ただし、好きなPCは秘密に書いてあるPC固定なので、その他のPCの告白を受け入れた場合は本当の使命は不達成になるため注意です）
・告白を受け入れるのに、自PCのラブレターを所持している必要はありません。
・告白シーンでは、自PCのラブレターを所持している状態で告白するか、相手のラブレターを渡され受け入れるか、のどちらか1つの行為を行えます。
（※シナリオのシステムとして、2人以上と恋人にはなれないとするため、どちらか一方しかできないとします）
・本当の使命は特定のPCと恋人になるですが、本当の使命を無視して告白を受け入れること自体はできます。その時、恋人はできても、本当の使命は不達成です。
・秘密を変化させる「偽りの使命」と「偽物の心」は、一度に1つしか持つことはできず、あとに渡された方に上書きされていきます。
　また「偽物の心」は惚れ薬を発動させたPCが変われば、秘密も変わるので、それも上書きされていきます。
　「偽りの使命」と「偽物の心」をどれだけ上書きされても、1回の解除で「本来の秘密」に戻ります。（※上書きされた数の解除が必要とかはない）
・サイクル数は、クライマックスフェイズで戦利品として「好きなPCのラブレター」を獲得しようというシンプルな考え方をすれば、サイクル多めに感じるでしょう。
　ただし、メインフェイズ中に「好きなPCのラブレター」を取得するには、「感情の取得」→「居所の取得」→「戦闘」の3サイクルが必要になるので、サイクル数はきつめでしょう。
　また、他の「おまじない」「惚れ薬」も取得と発動に1サイクルずつが必要になるため、こちらも行うにはややきつめのサイクル数となっています。
（※ゲームマスターの判断で最初から全員居所を知っている状態で始めても良いですが、そうすると「ラブレター」を取り合う戦闘メインの話になるでしょう）

このシナリオでは、告白を強制的に成立させる方法が3つほどあります。
①「相手PCのラブレター」と「自PCのラブレター」を所持している状態で告白を行う。
　相手のラブレターを所持していると、その相手は告白を断れないので、強制的に恋人を成立できる。
②「おまじない」を成功させ「偽りの使命」を取得させた相手に、「自PCのラブレター」を使用して告白を行う。
　「偽りの使命」を取得している相手は、告白を断れないので、強制的に恋人を成立できる。
　ただし、「偽りの使命」はかけたPCにのみ発動するものではないので、先に他のPCに告白をされたり、「偽りの使命」を持っているPC自身が告白を行うなどすれば、恋人になれない可能性はあります。
③「惚れ薬」を飲ませるのを成功させ「偽物の心」を取得させた相手が「相手のラブレター」を使用して告白をさせる。
　告白をされた場合受け入れれば強制的に恋人を成立できる。
　ただし、この効果は「相手が、相手のラブレターを所持している」ことが条件となり、相手のラブレターが誰かに奪われていた場合は恋人になれない可能性はあります。
　また、相手に告白をした場合、受け入れるかどうかは相手次第となる。（※あくまで「偽物の心」は「相手に強制的に告白をさせる効果」のみで、「告白の受け入れ・拒否」を強制する効果はない）

それ以外の成立方法は、ロールプレイなどでプレイヤーに「本当の使命を無視上等で、受け入れさせる」です。
（本当の使命は絶対ではないので、そういうロールプレイをする方もいらっしゃるかな、です）

【導入】


【使命】
あなたは高校生または教師で、PC全員が顔見知り以上には知っている仲だ。今あなたの通う高校では学祭の真っ最中だ。あなたの使命は「学祭が終わるまでに恋人を作ること」である。

【導入】


【使命】
PC1のラブレター

【導入】


【使命】
あなたは高校生または教師で、PC全員が顔見知り以上には知っている仲だ。今あなたの通う高校では学祭の真っ最中だ。あなたの使命は「学祭が終わるまでに恋人を作ること」である。

【導入】


【使命】
PC2のラブレター

【導入】


【使命】
あなたは高校生または教師で、PC全員が顔見知り以上には知っている仲だ。今あなたの通う高校では学祭の真っ最中だ。あなたの使命は「学祭が終わるまでに恋人を作ること」である。

【導入】


【使命】
PC3のラブレター

【導入】


【使命】
あなたは高校生または教師で、PC全員が顔見知り以上には知っている仲だ。今あなたの通う高校では学祭の真っ最中だ。あなたの使命は「学祭が終わるまでに恋人を作ること」である。

【導入】


【使命】
PC4のラブレター

【設定】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。
様々な食べ物や雑貨などが並ぶ屋台の1つに占いと書いてあるのを見つけた。
一回占ってもらおうか。

【使命】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。

【設定】
上記の「おまじない」の判定が成功した場合、おまじないを発動したPCが指定したPCに対して下記の秘密を渡す。
この「おまじない」を所持しているPCの秘密を取得した場合、取得できるのは元の秘密だけとする。

【使命】
お呪い（おまじない）の効果。

【設定】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。
様々な食べ物や雑貨などが並ぶ屋台の1つに的当てと書いてあるのを見つけた。
一回遊ぼうか。

☆この秘密は、「仕込み」「砲術」「手裏剣術」「経済力」「人脈」のいずれかの特技で判定を行い成功すれば取得できる。
　特技の代用は可能。

【使命】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。

【設定】
「ラブレター」に対しプライズ「ペン」で書かれた宛名。
宛名がないことで、誰にでも渡せる、誰でも渡されたと主張できるラブレターだったが、宛名が書かれたので宛名に書かれたPC用のラブレターになる。

※GMはメモで管理するか、それぞれのラブレターに実際に書き込めるようにしておくと良いでしょう。

【使命】
ペンで書かれた宛名

【設定】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。
様々な食べ物や雑貨などが並ぶ屋台たち。
やはり食べ物に惹き付けられるのは仕方がない。

【使命】
学祭で生徒たちが出している様々な模擬店。

【設定】
上記の「惚れ薬」の判定が成功した場合、惚れ薬を発動したPCが指定したPCに対して下記の秘密を渡す。
この「偽物の心」を所持しているPCの秘密を取得した場合、取得できるのは元の秘密だけとする。

※この「惚れ薬」の効果は強力なので、条件や制約は厳しめにしている。

【使命】
惚れ薬の効果。