導入 片や、大事な人の魔眼を奪われた者。片や、家族を殺された復讐の依頼を受けた者。それぞれ別の事件での犯人を追うことになった二人。犯人の名前は、「比婆ヨモツ」。元比良坂機関の凄腕の上忍で、正確な居場所を知る者はいない。しかし、彼女が確実に現れるという情報が舞い込んだ。それは、『「奈落会」での競売で、1億円以上の価値がある魔眼及び瞳術使いの競売品を競る時に限り、彼女自身が姿を見せる』とのこと。片や、咎眼流に所属する瞳術使いだが大金などなく。片や、競売用の1億円を持つが瞳術使いのアテがなく。運命による導きか、互いの【使命】のため共同戦線を敷くこととなった二人の忍者。競売にかけられることになった忍者と、競売の参加者となった忍者。競売の行方は?
シーン表について PC1がシーンプレイヤーの際は、必ず【奈落館・商品シーン表】を使用します。PC2がシーンプレイヤーの際は【奈落館・参加者シーン表】を使用しますが、PC1をシーンに出す場合は必ず【奈落館・商品シーン表】を使用することになります。【奈落館・商品シーン表】1 商品保管庫。人間の「商品」が運ばれてくる部屋。椅子とテーブルがあるだけで、薄暗い。2 食堂。「商品」が食事をとることのできる部屋。出てくる食事は、栄養バランスこそ行き届いているが、美味しくはない。3 廊下。いくつかの部屋を結ぶ細い廊下。かなり入り組んでおり、歩く者の方向感覚を狂わせる。4 エレベータホール。地下へと続くエレベータがある。操作は遠隔で行われ、地下から開くことができない。5 忍獣の檻。競売の商品であるらしい、忍獣を閉じ込めた檻。興奮してうなり声をあげるものもいれば、眠り続けているものもいる。6 戦闘場。運動場を思わせる広い空間。施された仕掛けによって、様々な戦場を再現できるようになっている。【奈落館・参加者シーン表】1 大広間。参加者の控え室。ホテルのバンケットルームを思わせる、豪華な部屋。数十人の着飾った男女が、酒を呑みながら談笑している。2 資料室。商品についての情報を閲覧することができる。3 遊戯室。ビリヤードやブリッジなどで、競売が始まる前の時間を楽しむことができる。4 玄関ホール。扉は固く閉ざされており、スタッフの許可がなければ、外に出ることはできない。5 談話室。小さなテーブルの用意された部屋。防音が施され、参加者同士の密談が可能になっている。6 競売会場。舞台のある広い空間。客室は、それぞれボックスとなった豪華なもので、最大100人ほどを収容できる。今は誰もおらず、ただがらんとしている。
PC1 推奨:咎眼流 【導入】 あなたは、咎眼流に所属する瞳術の使い手だ。同じ流派の羽白(はじろ)が、その魔眼「明星眼(みょうじょうがん)」を奪われた。羽白はあなたにとって大切な人物だ(関係は自由に決めてよい)。奪ったのは比婆ヨモツという人物だ。比婆は忍者やそれにまつわる品が競売に掛けられる「奈落会」に現れるらしい。あなたならば商品として興味を惹かせることができるだろう。ただし競売後に自由になるためには、自分を競り落としてくれる協力者が必要だ。 【使命】あなたの【使命】は、「明星眼」を奪い返すことだ。
PC2 推奨:夜顔 【導入】 あなたは、夜顔に所属する凄腕の暗殺者であり、比婆ヨモツ暗殺の依頼を受けたところだ。比婆と接触するためには、忍者や忍者にまつわる品が競りにかけられるという競売「奈落会」に潜入する必要がある。報酬とは別に、参加するための費用1億円を預かった。あとは、比婆の興味を惹く「商品」として、魔眼が瞳術使いが必要だ。 【使命】あなたの【使命】は、比婆ヨモツを暗殺することだ。
比婆ヨモツ 概要:秘密◯ 居所◯ 感情◯ 【設定】 60代の女性。かつては比良坂機関に所属する上忍だったが、現在は現役を退いている。魔眼や浄眼と呼ばれる特殊な瞳を蒐集しており、手に入れるために手段を問わない。蒐集品の中でも気に入った瞳を身につける習慣があり、現在は「明星眼」を右目に入れている。メインフェイズ中、比婆の【居所】を獲得することはできない。比婆は奈落会の常連だが、普段は代理人を出席させている。1億円以上の価値があると判断された魔眼や瞳術使いが出品されるときだけ、本人が会場に現れる。競売の開始までにPC1の推定落札価格が1億円以上にならなければ、クライマックスフェイズが発生せずにセッションは終了する。 【使命】比婆ヨモツの【使命】は、力のある魔眼か瞳術使いを落札することだ。
プライズ「明星眼」 概要:秘密◯ 【設定】 咎眼流に所属する忍者・羽白の力が宿る魔眼。青白い光彩を持つ、美しい瞳。このプライズの持ち主は、《瞳術》を修得する。このプライズに対しては、情報判定を行うことはできない。 【使命】
奈落会 概要:秘密◯ 【設定】 忍者にまつわる品物や、忍者の血をひくもの、忍者そのものを「商品」として扱っている極秘の競売会。3サイクル目終了時に競売が行われる。強固な結界によって守られた洋館「奈落館」で開催されており、立ち入ることができるのは、競売の参加者だけだ。好事家や、海外の諜報機関、国内外の犯罪結社などが、競売に参加している。 【使命】
商品の推定落札価格 概要:秘密◯ 【設定】 「奈落会」の参加者は1サイクルに1回、戦闘可能な商品同士を戦わせる「下見」を行わせることができる。「下見」はマスターシーンとなり、PC2は自分がシーンプレイヤーのときにこれを発生させ、PC1と指定した相手1人を戦わせることができる(このマスターシーン発生によって、PC2の主要な行動の手番が消費されることはない)。「下見」はメインフェイズ戦闘として扱い、開始時に戦場表を振る。また、「下見」は競売参加者が見物するため、戦闘中に公開された【奥義】等の【情報】は、戦闘に参加していないPC2やNPC等でも獲得することになる。この「下見」の結果勝利した「商品」の推定落札価格は、敗北した「商品」のそのときの推定落札価格が加算された価格となる。今回の競売に出品される「商品」の、セッション開始時の推定落札価格は以下の通り。・忍者「PC1」:5千万円・忍犬「ハヤテ」:1千万円・忍鴉「アラシ」:1千万円・忍人鳥「ナンキョク」:3千万円・忍者「ダイコク」:5千万円 【使命】