何処にも所属していないフリーのシノビであるハグレモノの上忍頭から各下位流派の首魁あてへメッセージが届いた。
少し前に厄介な妖魔を倒したのはいいが、どうも討伐しきれたかどうか怪しいため、妖魔の核と思しきものを回収したので、それを封印するなり破壊するなりしてほしい。
まずはそれが可能かどうかを判断してもらうため集まってもらい、一番安全に処理出来そうな流派に任せたいので、話し合いをしてほしいとのことだった。
内容としてはまともなもので、また、各流派で行われた調査の結果的にも罠の類である可能性も低いことは確からしい。
だが、そこへ向かう首魁は一人もいなかった。
向かおうとした者はいるが、首魁という立場故忙しく向かえなかった者、あるいは面倒臭がっただけの者、罠の可能性が低いとはいえ万が一の可能性も考えて警戒した者。各々理由はあるにせよ、件の妖魔の核が気になる一方で本人は向かえない、あるいは向かいたくない。そんな彼らは代理を立てて、妖魔の核を自分の流派に持ち帰ってもらおうと考えた。
そこで代理に選ばれたのは、自らが所属する流派の本流、あるいは同盟相手、またはその流派を傘下として持っている六大流派とも関係の深いPC達が選ばれたのだった。