得がたきもの

タイプ:対立型

人数:2

リミット:4

舞台:現代

シーン表:日常シーン表

プライズ:得がたきもの

エニグマ:奪われぬ日常

製作:霧島明 @museum1127

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トレーラー

もうすでに無くなってしまったもの。
日なたの日々。木陰のベンチ。飴の包み紙。ビスケットの香りのエプロン。風に揺れるカーテン。葉っぱの栞。長靴の足あと。どんぐり。シロツメクサの冠。
ずっと前から何も残ってはいない。

それでも人はその残骸を集めて「思い出」と名付ける。
もう何も残っていないのに。
人は美しい過去を求めたがる。
記憶が課した残酷で理不尽な枷。
愛おしい、愛おしい、と枷を撫でる義務を負わされ。
人は荒野を行く。

シロツメクサの花は枯れてしまった。

シノビガミシナリオ『得がたきもの』

荒野の奇跡に、人は縋る。

注意事項

《作成時の条件》
・階級:中忍(別の階級にする場合はPC1・2共に同じ階級にすること)
・下位流派有り
・背景有り
・奥義開発有り

!禁止事項!
・従者

◆オリジナルエニグマ有り

◎秘密について

今回のHOではPCによっては秘密が2つあり、《秘密2》はトリガーが外れた場合に内容が解放されます。
その際に他のPCが《秘密1》を知っていた場合で《秘密2》が解放された場合は、《秘密1》と《秘密2》は別途に扱われ、《秘密2》を取得する場合には別途情報判定が要ります。
しかし《秘密2》が解放されているPCに対して情報判定に成功し秘密を取得した場合は《秘密1》《秘密2》との両方を取得することができます。

◎クライマックスフェイズに関して

クライマックスフェイズの勝者は戦果としてプライズ「得がたきもの」の所持者を決定することができる。
この際、クライマックスフェイズ以前の所持者が誰であったかというのは関係せず、戦果で選ばれた所持者となる。

ハンドアウト

PC1 推奨:

【導入】
あなたがいつも通りに過ごしていたところ、自宅付近でふらふらと危なかしく歩くPC2を見つけた。
声をかけたところ、PC2は記憶喪失者であり、帰る場所も自分がどんな人間であったかもわからないと言う。
このまま保護せずに置いておけば危ない目に遭うかもしれないと思ったあなたはしばらくPC2に自宅で過ごすように勧め、PC2もそれに同意する。

何度も日が東から西へ巡り、やがてPC2と暮らしてはや一ヶ月が過ぎた。

【使命】
PC2を危ない目に遭わせない。

PC2 推奨:

【導入】
あなたは一ヶ月前、突然記憶をなくした。
何が原因だったのか、何かショックがあったのか、記憶が無い今となっては何もわからない。
帰る場所もわからず狼狽えていた時、あなたを見かけ心配したPC1が声をかけ、あなたを保護した。
PC1の提案であなたは記憶が戻るまでPC1の自宅で過ごすことになる。

何度も日が東から西へ巡り、やがてPC1と暮らしてはや一ヶ月が過ぎた。
記憶がないながらもその後は安定して生活できており、徐々に記憶がなくてもしっかりと生活できるのではと思い始めている。

【使命】
問題のない日々を送る。

NPCハンドアウト

得がたきもの 概要:プライズ

【設定】
シロツメクサの形をしている。
とても得がたいもの。
失われてしまったもの。
あるいは過去の残香。思い出と呼ぶべきもの。
このプライズには秘密がある。この秘密に対する情報判定は3サイクル目以降でしか行うことはできない。

【使命】
ただ穏やかに咲く。