出島の新市街にある恵比寿町は隠忍や異類相手の飲食店や風俗街のある歓楽街。出島に住む異類はもちろん、この世のものとは思えない快楽を味わうため、島外からも超VIPたちが訪れる。
そんな恵比寿町を仕切っていた自警組織「恵比寿党」のボスが亡くなった。
そして、その子供であるPC①が党首を継ぐことになったのだ。
恵比寿党は新市街の最大派閥で出島における隠忍の権益を守ろうとしている「保守派」と呼ばれる勢力。
新市街の勢力はざわつき始める。
――恵比寿党の党首が交代することで、その勢力図が塗り替えられるかもしれない。
多くの者が静観するなか、この機会を狙っている者が居た。
それが、出島の封鎖を解き隠忍や日本に独占されている異界技術を手に入れることを考える「開島派」。
「開島派」の勢力拡大の第一歩として風来窟の人間たちを組織して「漂流会」という自警組織を立ち上げた。
出島の街に戦争の気配が漂い始める。
戦いが終わり、最後に微笑むのは一体誰なのか…。