日本近海に出来た異空間『空亡（くうぼう）』。
そこは多数の妖魔が湧き出る特異点にして、強力な異界遺産が眠る資源の宝庫だった。

資源を他国や企業に奪われないように比良坂機関により張られた結界は、
妖魔の骸『帰命餓者髑髏（きみょうがしゃどくろ）』が搭乗する『機忍装甲（きにんそうこう）』によって破られる。

斯くして『空亡』は戦場へ変わる。
最奥を目指す『帰命餓者髑髏』とその行く手を阻まんとする忍びたち。
得るため、奪うため、殺すため。
己が使命を胸に秘め、誘い込まれるように虚（うろ）へと潜る。
その先に待つのは一体誰の望みなのか。

忍術バトルＲＰＧシノビガミ『屍祟れ、鉄と虚』

死して屍拾う者なし。
蠢く屍止める術なし。

シナリオ：MASASHIGE
イラスト：なおすけ
レギュレーション：現代退魔編
シナリオタイプ：対立型
リミット：３～４
プレイヤー人数：４
階級：中忍（新規）
シーン表：空亡探索シーン表（※特記①）
ルールブック：基本ルールブック、流派ブック比良坂機関、流派ブック鞍馬神流、流派ブック私立御斎学園、流派ブックハグレモノ
追加ルール使用：下位流派（基本P41）、特殊な戦闘乱入（基本P64）、プライズの受け渡し（基本P132）、戦場効果の選択（鞍馬P33）
追加ルール使用不可：特になし
特記①：このシナリオでは特殊ルール「空亡探索シーン表」「空亡探索データ」を使用します。このルールはキャラクター作成前に公開されます。
特記②：キャラクター作成において、流派ブック私立御斎学園の背景【文化委員会】は修得できないものとします。
特記③：追加ルール「儀式忍法」「血盟」の採用は非推奨です。
特記④：当シナリオのハンドアウトに「あなた」と表記されている場合、対象のハンドアウトの人物を指します。例えばＰＣ①の概要に記載されている「あなたの【使命】は「異空間【空亡】の調査と制圧」である。」というのはＰＣ①の【使命】が「異空間【空亡】の調査と制圧」であることを指します。ＧＭはハンドアウトを配る際にプレイヤーへ周知してください。各ハンドアウトの【使命】についてはどのＰＣを示しているかがわかるようにカッコ書きで追記しています。
特記⑤：シナリオ集の他シナリオと表記を合わせるため、各ＰＣハンドアウトには概要と記載していますが、各ＰＣハンドアウトの内容の説明をしている文章ではなく、導入として提示する文章です。記載されたハンドアウトの対象に対して語りかける内容となっているためご注意ください。

シナリオは現代退魔編となります。
舞台となるのは〈空亡〉と呼ばれる異空間の内部のみで、通常の町などは登場しません。

本作はシノビガミ15周年記念シナリオアンソロジー「忍十五夜」に収録されているシナリオです。シナリオの詳細な解説文は忍十五夜に記載されています。

【導入】
屍の肉体を鋼鉄の機体へ押し込め、異形と化した手で操縦桿を握る。
対妖魔兵器【機忍装甲】のパイロット、それがあなたという骸に与えられた仕事だ。
記憶はない。だが、あってもろくなことはないだろう。
機忍装甲を操る妖魔の四肢が、生前のあなたが人ではないことを物語る。
〈獄〉に住まう〈シ〉が何かを語ることもない。ならば与えられた忍務を全うするだけだ。
手足となった鉄の棺桶を駆り、あなたは飛び立つ。
あなた（ＰＣ①）の【使命】は「異空間【空亡】の調査と制圧」である。
あなたは任意の妖魔忍法２種類を特例修得している。
あなたはプライズ【機忍装甲】を所持している。

【使命】
異空間【空亡】の調査と制圧

【導入】
あなたは密蔵より失われた無量遺物〈帰命餓者髑髏〉を探す遺産回収忍だ。
世に災禍をもたらす前に封印することを誓い、あなたは様々な忍務をこなして情報を探してきた。
そんなあなたと遺物との再会は妖魔犇めく戦場だった。
妖魔を駆逐する巨大な機物の中で蠢く異形、それこそがＰＣ①であり帰命餓者髑髏。あなたの探し求める妖魔の死体だ。
ＰＣ①は太平洋上に出来た異空間【空亡】へと向かうらしい。
ならばその場で回収するのみ。
あなた（ＰＣ②）の【使命】は「無量遺物〈帰命餓者髑髏〉の回収」だ。

【使命】
無量遺物〈帰命餓者髑髏〉の回収

【導入】
マクファーデン探偵教室の若きエースであるあなたに下ったのは、斜歯忍軍が開発する対妖魔兵器【機忍装甲】の調査だった。
妖魔との戦いで数多く目撃された斜歯忍軍の戦闘兵器だが……斜歯のことだ。ただ単に妖魔を倒すことだけを考えてるとは思えない。
その証拠に、機忍装甲が現れた戦場では残留している妖魔の死体の数が他よりも少ない。
回収された妖魔の死体はどこへ行くのか。機忍装甲の開発目的は何か。そこに謎があるなら解き明かすのが探偵の仕事だ。
機忍装甲が向かったとされる異空間【空亡】へ潜入し、あなたは忍務を始める。
あなた（ＰＣ③）の【使命】は「【機忍装甲】の調査」である。

【使命】
【機忍装甲】の調査

【導入】
日本近海に突如現れた異空間【空亡】。
調査に向かった海上自衛隊艦隊情報群忍者部隊は、溢れ出す妖魔の先に強力な異界遺産があることを告げて消息を絶った。
調査を引き継いだあなたは、即座に比良坂機関本体と連動して結界を張り、送り込む人員の選別に当たる。
だがそんなあなたを嘲笑うかのように、アラートがけたたましく鳴り響いた。
斜歯忍軍の黒い機体が結界を突破し空亡へと突入したのだ。
斜歯や海外の諜報部に異界遺産を渡すわけにはいかない。
あなたは手勢を率いて異空間空亡へと乗り込む。
あなた（ＰＣ④）の【使命】は「異空間【空亡】の調査と制圧」だ。

【使命】
異空間【空亡】の調査と制圧

【設定】
あなたはＰＣ①の駆る対妖魔兵器【機忍装甲】の整備と管理を任されている。
今回の忍務は異空間【空亡】の調査と制圧。機忍装甲をもってすれば造作もないことだ。
ＰＣ①の意識もはっきりしている。すぐさま妖魔へと堕ちることもないだろう。
何も問題はない。そのはずだが、胸騒ぎがするのは何故だろうか。
あなた（【黒鉄蔵人】）の【使命】は「ＰＣ①による異空間【空亡】の調査と制圧」だ。

【使命】
ＰＣ①による異空間【空亡】の調査と制圧

【設定】
全長７メートルの人型兵器。搭乗して操縦する。
このプライズは３サイクル目が終了するまでＰＣ①から移動せず、戦闘の戦果として奪うこともできない。
このプライズには【秘密】がある。プライズの【秘密】はプライズを所持していても見ることはできず、情報判定をする必要がある。
この【秘密】に対する「情報判定」はプライズを所持していなくても行える。

【使命】

【設定】
太平洋上にできた異空間。
その中は４つの層に分かれており、妖魔が蔓延っている。
最奥には〈死獄門〉という門があるらしいが詳細は不明。

【使命】