２つの大国による争いは多くの犠牲をもって終戦

両国は互いに干渉しないよう、国境沿いの諸侯の独立を認めた

独立した諸侯は１つにまとまり、空白の緩衝地帯「ノーマンズ・ランド」が設立する

これにより、世界には平和が生まれようとしていた


忍術バトルRPGシノビガミ
　　ｺｳｺｸ　 ﾗ ｲ ﾝ
「　紅黒ノ境界線　」

――舞台は水面下に潜り、戦場の主役は君達に移った

『フィンブル帝国』
資源に乏しい劣悪な環境のため他国への侵攻で資源を確保する列強。
人的資源の豊富さと優秀な者がどんどん出世していく実力主義の国風により若くして要職についているものが多い。
イメージカラーは紅

『スペルタリア共和国』
豊富な資源とそれによる産業によって世界的にも豊かな大国。
科学や教育にも力を入れており文明が他国より一歩進んでいるともいわれている。
戦争より外交が得意で、優位な立場から条件を結び最終的には属国にしている。
イメージカラーは黒

『独立自治区ノーマンズ・ランド』
戦争により疲弊した両国に対して空白地帯の必要性を認めさせることで独立権を認めさせた。
完全中立を宣言し、両国の影響力を激減させることで国としての独自性を保っている。
イメージカラーは白

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舞台は終戦してから数か月後の『独立自治区ノーマンズ・ランド』
プレイヤーはそれぞれフィンブル帝国の特殊工作部隊『ワイルドハント』スペルタリア共和国の秘密警察『フライクーゲル』に所属している忍者になり、『独立自治区ノーマンズ・ランド』における自国の影響力を上げるために暗躍していきます。

紅と黒をイメージカラーとした２つの国による国盗りシナリオです。
軍人やスパイのようなキャラでロールプレイできます！

このシナリオのレギュレーションは下記になります。

シナリオ：あまぎ
イラスト：コトリ
レギュレーション：現代退魔編
シナリオタイプ：対立型
リミット：３
プレイヤー人数：４
階級：中忍頭(新規作成）
シーン表：ノーマンズ・ランドシーン表

ルールブック：基本ルールブック、忍秘伝・改、流派ブック：斜歯忍軍、比良坂機関、私立御斎学園、隠忍の血統
追加ルール：真夜中カード（忍秘伝P140）、区画カードと戦争のルール（隠忍P73）
追加ルール使用不可：特になし（ＧＭの判断）
特記①：流派に関しては指定ありませんので、ご自由に作成ください。
特記②：上記のルールブックがシナリオ内で使用しているデータとして最低限使用しているものになります。

◇特殊ルール
『戦争』×『区画カード』×『真夜中カード』
このシナリオでは、真夜中カードのルール（忍秘伝p140）と区画カードと戦争のルール（流派ブック 隠忍の血統p73）を使用します。

本シナリオでは独立自治区〈ノーマンズ・ランド〉にある７つの区画を「区画カード」として扱います。通常の区画カードルールとは異なる点もありますので、「区画カード」のルールと合わせて確認ください。
本シナリオでは縄張りの「資金」は採用されておりません。

●区画カードの獲得
「区画カード」はプライズとして扱い、獲得する方法は下記の三つになります。
・自分がシーンプレイヤーのドラマシーンで「占有」または「抗争」の判定に成功する。
・サイクル終了時の真夜中シーンにて「暗躍」に成功する。
・戦闘の「戦果」によって敗北したプレイヤーが所持している「区画カード」を選択する。

●区画カードの秘密
「区画カード」には【秘密】が設定されており、「情報判定」の目標にすることができます。この【秘密】を獲得することで「区画カード」の詳細情報を獲得します。
誰かが「区画カード」自体を獲得した場合、その「区画カード」の【秘密】は公開されます。

・最初から公開されている情報
「区画名」「区画番号」「概要」

・【秘密】を獲得することで獲得できる情報
「影響力」「指定特技」「失敗」「区画効果」


●区画カードの影響力
「区画カード」にはこの国における重要度を影響力として記載しています。
各プレイヤーの表の【使命】を達成するためには、獲得した「区画カード」の影響力の数字を合計した値が敵国より多くなる必要があります。
合計した影響力の数字が同じ場合、より小さい区画番号の「区画カード」を獲得している陣営が勝者となります。


●シーンの決定について
「区画カード」を所持しているキャラクターは、シーン表を振る代わりに自身が所持している区画に対応したシーンを選択することができます。

●区画の効果
区画にはそれぞれに特殊効果があり、区画カードを所持しているプレイヤーと同じ国に所属しているプレイヤーも同じ効果を使用できます。

●区画カード読み方
区画名：その区画の名称
区画番号：その区画の番号
概要：その区画の説明
影響力：使命に必要な影響力の数字
指定特技：占有判定の際に使用する指定特技
失敗：占有判定、抗争判定に失敗した際に発生するペナルティ
区画効果：この区画を縄張りにすると使える効果

「区画カード」を獲得するための特殊ルールになります。
通常の戦争ルールとは異なる点もありますので、「戦争」（隠忍P73）のルールと合わせて確認ください。
自分がシーンプレイヤーのドラマシーンで、現在のシーンに記載してある区画に対して「占有」または「抗争」を宣言することができます。シーン区画が自由の場合は好きな区画を選択してください。
本シナリオでは「影響力チェック」と「同盟」は採用されておりません。

●占有
【秘密】を獲得していない「区画カード」に占有を宣言する場合、プレイヤーは自身の持つ特技から使用する特技を一つ宣言して占有判定を行います。ＧＭは「区画カード」に記載している指定特技から宣言した特技の目標値を確認し、その判定が成功か失敗かだけをプレイヤーに伝えてください。失敗の場合は記載されている失敗の効果を伝えて適用してください。

●抗争
本シナリオで「抗争」を宣言するために忍具を消費する必要はありません。

各サイクル終了時に真夜中シーンというマスターシーンが挿入されます。真夜中カード（改P140）のルールと合わせて確認ください。このシーンでは通常の襲撃のルールとは異なり「区画カード」を目標に「暗躍」と「警備」の二つの行動から選択してください。

●暗躍
目標の区画に警備がなかった場合、その区画を獲得する。

●警備
目標の区画に別の陣営から暗躍があった場合、その暗躍は失敗し、暗躍を宣言した全てのプレイヤーは【生命力】を１点失う。

一つの区画に二人以上のプレイヤーが暗躍を行った場合、同陣営の場合はそのまま暗躍は成功し区画を獲得します。別陣営の場合、人数が多い陣営の暗躍が成功し区画を獲得します。同数の場合は何も起きず区画の獲得も発生しません。
一つの区画に二人以上のプレイヤーが警備を行いその区画に暗躍を行った場合でも失う【生命力】は１点になります。
メインフェイズでダメージを受けたキャラクターはそのサイクル終了時の真夜中シーンでは「暗躍」を行うことはできず、「警備」のみを選択することができます。

独立自治区〈ノーマンズ・ランド〉の中で使用するシーン表。

各シーンには対応した区画が設定されており、この区画により「占有」や「抗争」の宣言ができます。
対応区画が自由になっているものはシーンが決定した際に、好きな区画から選択してください。

シーン番号 / 対応区画 / シーン内容
２.自由 / 薄暗い路地裏に足音が響く。追手の追跡を交わしながらあなたは次の目的地へ急ぐ。
３.自由 / 友好的な組織との関係を持つ。中立とはいってもどこかに綻びはあるものだ。
４.中央区画 / ここにある建物一つ一つが、この国の行く末を決める機関なのである。
５.キャンパス区画 / 若い学生から老齢の研究者まで様々な年齢の人物が行き来している。たまに聞こえる爆発音も今となってはここの名物だ。
６.港区画 / 体格のいい男達が船から積み荷を降ろしている。運び方からかなり希少な品のようだ。
７.農業区画 / 朝早くから人も家畜も慌ただしく働いている。そんな中で牧草の香りと暖かい陽射しがあなたの眠気を誘ってくる。
８.住宅区画 / 主婦たちの井戸端会議がいたるところから聞こえてくる。こんな噂話の中に貴重な情報が紛れているかもしれない。
９.商業区画 / 店頭には日用品から高級品まで数多くの品が揃っている。戦争による消耗は商人たちにとっては逆に稼ぎ時だったのかもしれない。
１０.工業区画 / 機械たちが休みなく駆動している。この工場では機械の部品を作っているようだ、いったい何の部品だろうか。
１１.自由 / 鳴り響く銃声、まだ戦争気分の半端物が暴れているようだ。巻き込まれないようにせねば。
１２.自由 / 夜の街、数少ない酒場では今日もできあがった人々で溢れてる。酒が入れば人は財布も口も緩くなる。

【導入】
フィンブル帝国の特殊工作部隊「ワイルドハント」の隊長
先の戦争で上にいた者たちが全員戦死したため繰り上がり的に隊長になった。
新たに建国された「独立自治区ノーマンズ・ランド」の動向を探り、帝国の影響力を上げる目的で新たな任務についた。


【使命】
他国より多くの影響力を獲得する

【導入】
フィンブル帝国の特殊工作部隊「ワイルドハント」の工作員
元陸軍曹長で先の戦争が終わった後に今の部隊に転属願を出した。
武闘派で荒事に強く、ＰＣ１と共に「独立自治区ノーマンズ・ランド」への潜入任務についている。

【使命】
他国より多くの影響力を獲得する

【導入】
スペルタリア共和国の秘密警察「フライクーゲル」の長官
先の戦争では多くのスパイや内通者を摘発し功績をあげ、現在の地位にまで上り詰めた。
新たに建国された「独立自治区ノーマンズ・ランド」の動向を探り、共和国の影響力を上げる目的で新たな任務についた。


【使命】
他国より多くの影響力を獲得する

【導入】
スペルタリア共和国の秘密警察「フライクーゲル」の新人
あなたは「独立自治区ノーマンズ・ランド」がある土地の出身である。
今回の任務では土地勘が重要だということで抜擢され、ＰＣ３と共に「独立自治区ノーマンズ・ランド」への潜入任務についている。

【使命】
他国より多くの影響力を獲得する

【設定】
独立自治区ノーマンズ・ランドの代表
元は共和国の人間で、独立の際に諸侯をまとめ上げ独立自治区としての権利を勝ち取った切れ者。

このNPCの【秘密】は特定の条件が満たされるまで情報判定の対象にできない。

【使命】
ノーマンズ・ランドの国益を護る

【設定】
各省庁や重要な施設が立ち並ぶ区域。
代表であるプラウダ・フリーデンもこの区域に住んでいる。

このカードは特定の条件が満たされるまで情報判定の対象にできない。

【使命】

【設定】
学校と研究施設が立ち並ぶ区域。
独立の際に貴重なデータを持ち出しているとの噂も流れている。

【使命】

【設定】
工場と倉庫が立ち並ぶ区域。
表向きは家電や車の工場だが、裏では重火器や違法な機器の製造をしているとの噂も流れている。

【使命】

【設定】
多くの商店が立ち並ぶ区域。
独立の際に流れてきた店も多く、実は裏で他国と繋がっているとの噂も流れている。

【使命】

【設定】
多くの商船が往来する区域。
積み荷に紛れて、表に出せない希少な品が流れているとの噂も流れている。

【使命】

【設定】
多くの住宅が立ち並ぶ区域。
この国に住む人の大半はここで暮らしており、様々な話が聞けるかもしれない。

【使命】

【設定】
農村と牧場地が立ち並ぶ区域。
昔からこの地に住んでいる人々が多く、貴重な話を聞けるかもしれない。

【使命】