のざと氷雨様のシナリオとなります
とある秘密組織での話だ。
ボス直属の幹部たちは、その数から月並みだが四天王と呼ばれている。
四天王の三人がいつものようにアジトでたむろしていたある日、敵対組織の人間により残りの一人が倒され行方不明になったという一報が飛び込んできた。
誰とはなしに、喉の奥から笑いが漏れる。
「クックック、奴は我ら四天王の中で最弱」
同意するように低い笑いが続いた後、一人が、ぽつりと呟いた。
「でも、良い奴だった」
そう、とても良い奴なんだ。常に周囲に気を配り、お歳暮お中元も忘れない。苦楽を共にする、かけがえのない戦友だ。
しばし各々の考えに耽った後、視線を交わして三人は頷き合う。
必ず見つける。
調査の結果、不穏な情報が飛び込んでくる。残り一人の失踪に、四天王の一人が関わっているというのだ。三人の間に走る緊張。
――犯人は、誰だ?
そしてその目的は?
四天王の絆に亀裂が、走る――
中忍初期作成
背景、忍法制限なし