落陽山。日本の、どこかの田舎の、どこにでもある何の変哲もない小さな山。
特色を一つ挙げるとするのならば、黄昏時に見ることができる夕暮れはとても美しいのだとか。その美しさのためか、落陽山は一部の登山者の間で密かに小さな絶景スポットとして話題になっているのだとか。
これはそんな山のふもとにある小さな町、「落陽町」で起きた一つの事件のお話。
落陽町では、近頃、町民や町に訪れた旅行者が、次々と意識不明になるという奇妙な事件が起こっている。この現象「眠り病」と呼ばれ、世間で話題になっている。最初はただの流行り病かと思われたが、比良坂機関の調査により「シノビの手による犯行」の可能性があると判明。この事件の解決にあたることにした。
事件の担当は比良坂機関の上忍「雲井 修二」が請け負うことになった。しかし雲井は、ここ最近は忙しくてそんな地方の問題解決に手が回らない。なんとかして自分の負担を減らしたい。
そして雲井は思うのであった。
「そうだ、中忍、使おう。」と。
かくして事件の調査は、中忍に昇格したばかりの新米シノビの研修を兼ねたものとなり、上忍一人を監督役につけるとの条件付きで、上層部で可決された。
そうして事件の調査(雲井の仕事の手伝い)のために急遽3人のシノビが集められた。
そんな軽いノリで集められたシノビたちは、(仕方なく)調査のため、落陽町に向かうのであった。