比良坂手繋逆心中

タイプ:特殊型

人数:2

リミット:3

舞台:現代

シーン表:黄泉比良坂シーン表

製作:MASASHIGE/らいらく

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トレーラー

二人の忍がいた。
一人の忍が死んだ。
二人の関係は終わった。
一人残された忍は、それを是としなかった。

黄泉還りの儀式へ挑み、二度と離さぬと掴んだ手。
黄泉の坂へと沈み逝く中、掴まれ、掴み返した手。

一人と一人は二人に戻り、終わりの続きへ足を踏み出す。

シノビガミ『比良坂手繋逆心中』

レギュレーション

■作成レギュレーション
・中忍、功績点0で作成。退魔編ではないが退魔編忍法は使用可能。従者は禁止とする。

■セッションレギュレーション
・秘密に記された『』は調査可能なハンドアウトである。
・調査可能なハンドアウトの表書き(【使命】、設定)は【調査判定】の宣言がなされた時点で公開する。
・NPCの【秘密】に対する【調査判定】が成功した場合、NPCのデータ(キャラクターシート)も入手できる。

・戦闘の居所乱入はなし。感情でのみ乱入可能。

・プライズは戦闘の戦果として奪取/押し付けが可能。
・プライズはドラマシーンでの受け渡しも可能とする。

黄泉比良坂シーン表

2:罠か幻影か。自分と同じ姿をした亡者があなたにすがりつく。手を握り締めていると、やがてその姿は消えた。
3:死者の魂を弄ぶ下級の妖魔がいる。シーンプレイヤーは【骨法術】で判定することができる。成功すれば妖魔を倒して魂を解放し、お礼に兵糧丸を入手する。失敗すれば接近戦ダメージを1点受ける。
4:意識が混濁し、過去の夢を見る。手を繋ぐ相手との夢、思い出。
5:切り立った崖のような場所。下には闇が広がる。脇を歩く死者たちが何人か落ちていく。
6:開けた場所に出る。死者も妖魔もそこにはいない。静寂の中に二人だけ。
7:坂を下る死者の列に飲み込まれそうになる。繋いだ手の感触を確かめながら上を目指す。
8:下り坂。この先に登る道が見えていたとしても不安が募る。現世はまだか。
9:足を滑らせて奈落の底へ落ちかける。慌てて繋いだ手を強く握る。
10:死者の群がこちらに気付く。すがりつこうとする彼らの相手をしている暇はない。
11:渡来人の露天商が商いをしている。シーンに登場した者は【経済力】の判定に成功すると、1点の穢れと引き換えに特殊忍具を含む任意の忍具を手に入れることができる。
12:カツンカツンと黄泉比良坂に音が響く。坂を転がる石の音だろうか、いや、違う。古より飛ばされし呪、伊邪那美が殺意を込めた形相で柱に伊邪那岐の似姿を打ち付けている……。

ハンドアウト

PC① 推奨:なし

【導入】
黄泉還りの秘術を使い、下った黄泉比良坂の最奥。
沼へと沈みゆくPC②の手を握り、一気に引き上げる。
失ってしまった、失いたくなかった命。
死者への未練を、連れ帰るための覚悟へ変える。
あなたは地上へと顔を向け、PC②の手を強く握りしめた。

【使命】
PC②を黄泉還らせる

PC② 推奨:なし

【導入】
混濁する意識の中、亡者に混じり坂を下る。
道の終わりに待ち受ける沼へ、皆に倣ってその身を投じる。
沈みゆく身体を引き上げたのは、あなたの手を掴む懐かしき温もり。
自分が何者なのかも分からぬまま、あなたは手を引かれて地上へと向かう。
全てを失った自分に生まれたのは、この手を離したくないという欲ひとつ。

【使命】
PC①の手を離さない

NPCハンドアウト