雪が解けたら

タイプ:協力型

人数:3

リミット:3

舞台:退魔編

シーン表:オリジナルシーン表

製作:るるいえ

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退魔荒廃世界譚 1作目

世界観
 突如として世界は「化物」たちによって崩壊をした。
 「化物」が世界に現れてから文明が崩壊をするまで1年と掛からなかった。「化物」は銃器や兵器すらものともせず、人間が認知できぬ速度で動き、人間を喰らうのだから。
 国や政府という機関が崩壊してからというもの、生き残った人々は少数のコミュニティーを形成し、少人数でただ、生き残るための生活を送った。

 一部の都市は、その「化物」を排除し、独立国家のような形態を取ることに成功した、らしいがそんな場所は多くはないのだ。
 多くの都市はがらんどうの廃墟となり、その廃墟の染みのような生活を送るものが殆どであったーー。

 文明世界が崩壊してから5年。まだ、光のない生活を人は送り続けている。

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物語導入

 If snow melts down to water, does it still remember being snow?
(雪が解けても、あなたはまだその水が雪であったことを覚えているか?)
ーージェニファー・マクマホン

 北海道の大都市「札幌」であった場所も今ではただそこに、灰色の石の塔を晒すだけだ。
この北の大地において文明世界の崩壊とは死を意味した。最初は人間を喰らっていた「化物」たちも人間が少なくなってからは、「化物」同士で食らいあった。その様子は地獄絵図と云うほかない。
 しかしながら、その御蔭か、この北の大地においても少人数の生き残りが存在した。
 ここ「札幌」のコミュニティーは当初は数百人規模で点在していたが、4回訪れた冬、そして内部分裂、「化物」の襲撃によって今、どれだけ生きているのか正確に知るものは誰もいなかった。

 奇跡と言えたのは、地下シェルターを持っていた裕福な家族がまだ生き残っていたことだろう。彼らは細々と、この4年間生活を続けていた。だが、誰一人として欠けなかったわけではない。
 二回目の冬に、「父」が帰ってこなくなった。その次の冬に「母」が居なくなった。
 最後にその家族を支えていたのは、その家族の長女と長男だった。
 そして、5回目の冬が訪れる。

レギュレーション

階級;中忍(初期作成)
背景;修得制限無視

未使用追加ルール
・肉薄修正
・儀式忍法
・従者(従者修得忍法、背景の禁止)


はうするーる
忍法
 昔日は選んだ時に自由の特技を決める。
 修行+艶花の使用禁止
 忍道開祖+必中or笹貫の使用禁止(どちらかだけなら可)
 鏡地獄の使用禁止
 助太刀は護衛と同様に、拒否できるものとして扱う
 使用と修得は明確に分ける。

背景
 人質の使用禁止

荒廃世界シーン『雪が解けたら』表

2: うち捨てられた本や衣類を薪に火を灯す。今日の飯は「乾パン」をお湯で融かした粥だ。
3: 家の外では深々と雪が降っている。どこから化物の雄たけびが聞こえるがそれはすぐに鳴りやんだ。
4: 晴れた日、家の近くの丘から眼下の街並みを見下ろす。がらんどうの街に生き物の姿はない。
5; 灯りのない月夜。この世界の夜に灯りが灯ったのは随分と昔に感じる。星空だけが、その世界を照らしていた。
6: もう読み古した本を読む。この時間だけがこの世界で唯一の安らぎかもしれない。
7: 立ち並ぶ林野、その影から光る眼光がこの家を見つめていた。だが、しばらくするとその気配は過ぎ去る。
8: ふと浮かぶのは、遠い日の「日常」。もうここに存在することはない。
9: 吹雪が窓を叩いている。外に出なくなってからどれくらいたっただろうか。
10: 雪を溶かし、煮沸し冷ました白湯を飲む。ふと視線を動かすと、「家族」の写真が目に留まる。全員笑っていた、集合写真。もうこの光景はここにはない。
11; 少量、唯一残っていた酒瓶を手にし、舐めるように飲む。このような娯楽品、タバコなどは既に貴重品だ。「18未満の飲酒はーー」その物書き等意味はない。法律などどこにも存在しない。
12; 珍しい快晴の中。街に残った物資を探しに街中へと降りる。シーンプレイヤーは『隠形術』の判定に成功した場合、好きな忍具を一つ得る。
 失敗した場合、「化物」に見つかる。続いて『誰か』が「刀術」の判定に成功しなければ、接近ダメージを「2点」受ける。成功した場合、好きな忍具を一つ得る。

ハンドアウト

PC1 推奨:少年 もしくは 少女

【導入】
 あなたはこの崩壊した世界で家族の「コミュニティ」で生活していた。
 2年前に「父」が居なくなった。次の年には「母」が居なくなった。

 この家は、街から外れた山中にある為、まだ安全だ。
 けれど、このままではきっと最後には誰もいなくなる。

【使命】
 家族を失わない方法を探すことだ

PC2 推奨:

【導入】
 あなたは血盟「最果て」に所属する旅人だ。
 「最果て」はずっとこの世界を元に戻す方法を探している。

 「最果て」に所属するパートナーと共に北の地で当てのない旅を続けていた。
 そろそろ冬が来る。冬を越す場所を探していると一件の家屋が目についた。そこには、すでにコミュニティが住んでいたがお邪魔させてもらおう。

【使命】
冬を越す事だ。

PC3 推奨:

【導入】
 あなたは血盟「最果て」に所属する旅人だ。
 「最果て」はずっとこの世界を元に戻す方法を探している。

 「北海道」においては、「外世界の門」が何処かに存在しているはずであるが詳細な位置は失われて等しい。
 さてはて、「門」はどこにあることやら。

【使命】
門の場所を特定することだ。

NPCハンドアウト

札幌市街 概要:

【設定】
秘密◎

 札幌市街はすでに「妖魔」に占領されている。
 この街で生き残っている「コミュニティ」はそう多くないだろう。

【使命】

彰人 概要:PC1の家族(長男)

【設定】
アキト
秘密◎ 感情◎ 戦闘×

 「家族」のコミュニティの長男(21歳)
 親が居なくなってから、長女と共にこのコミュニティを支えてきた。

【使命】
家族を守ることだ

櫻 概要:

【設定】
サクラ
秘密◎ 感情× 居所◎ 戦闘×

 「家族」のコミュニティの長女(22歳)
 親が居なくなってから長男と共にこのコミュニティを支えてきた。

【使命】
家族を守ることだ

麻耶 概要:

【設定】
マヤ
秘密◎ 感情◎

 「家族」のコミュニティの末妹(12歳)
 病気にかかりがちであり、なんとかこの年齢まで生きてきた。

【使命】
家族と共にいることだ

ジョンサン 概要:

【設定】
犬。
秘密◎ 居所◎ 感情◎

 この家に飼われている老犬。こんな世界になってから珍しく、彼もまた家族として扱われているらしい。

【使命】
家族を守ることだ