2:並木道。風が冷たく、どこからか花の香りが漂ってくる。駆ける足音と共に女子高生が隣を笑顔で通り過ぎる。
3:自宅のベランダ。育てている花にそろそろ水をやる時間だろうか。今日も綺麗な花を咲かせている。
4:街一番の花畑。ここに広がる花々は、この街で育てられる花が全てここに植えられているらしい。
5:商店街の通り。人々の行き交う足取りはどこか重々しげだ。そんな中を一人の少年がゆったりと歩く。
6:これは…夢か?いつかどこかの帰り道、学生時代の制服に身を包んでいる。夕日が沈み、夜が訪れる。なんだか、懐かしい風景だ。
7:花屋。いつも通り綺麗な花々がそこに陳列されている。おや、この花はなんていう花なんだろうか。
8:学校の前。学生達が登下校している。懐かしのチャイムの音に耳を傾ける。
9:喫茶店。談笑する声が聞こえてくる。コーヒーの香りが辺りを包み、暖かな空気が流れている。事件のことなど忘れてしまいそうだ。
10:花時計が針を刻む。刻一刻と時が進む。スカートを翻して少女が貴方に声をかける。
11:駅通り。大人達が忙しなく行き交うその場所で駅のホームにまた電車がやってきた。今日も今日とていつも通りの日常が始まる。
12:川の畔、水の流れる音が聞こえてくる。ささやかな風が吹き抜け、髪を揺らす。学生服の少年が川で石を投げている様子が見える。