政界の黒幕と呼ばれる「芹沢翁」は「妖刀・魅火月」に浅からぬ因縁を持ち、妖刀を見つけ出す事に心血を注いでいた。
しかしどれだけ探しても妖刀が見つからない。
かの妖刀は正体不明の血盟「赤目兄弟」を始めとして多くの勢力が狙ってるらしいのだが、政界の黒幕と言われた彼の情報網を以てしても、誰かが妖刀を手に入れた話を聞かない。
自分に残された時間はあと僅か…もう妖刀は手に入らないだろう。
そう諦めた芹沢翁は、長年の趣味である盆栽の手入れの為に鋏を取ろうとする。
長年愛用しているこの鋏は、職人に作らせた特注の逸品であり、形こそ通常の鋏と大きく異なるが、この鋏以上に盆栽の剪定に向いてる鋏は無いと思っている。
しかしこの鋏は本当に変わった形だ。
まるで刀のように長く…。
「アレ…これ魅火月じゃね?」
こうして芹沢翁は念願の妖刀を手入れたのであった。
しかし事件はこの一週間後に起きた。
妖刀・魅火月が姿を消したのだ。
何故だ!?
この一週間、食事をするときも風呂に入る時もトイレに行くときも寝る時も一緒だったのに!!
突如現れて突如消えた、謎に包まれた妖刀・魅火月
優秀な忍び達よ、妖刀・魅火月を探し出してくれ!