江戸時代に存在した「釣鬼(ちょうき)」は、人間の魂を吊り上げることができる妖怪でした。「釣鬼」に魂を奪われた者は「外道衆」と呼ばれる奴隷になってしまうのです。大勢の人間を操り、悪事をなしたとされていますが、当時の忍者によって「地獄門」に封印されてしまいました。そんな「釣鬼」が「地獄門」の破壊に伴い、地方にあるひなびた港町、宝港町に解放されてしまいます。彼は、忍者たちに復讐するため、その魂を奪い、新たな外道衆を生み出していました。そして、とっておきのエサを使って、ある魂を吊り上げようとしていたのです。
主な舞台:宝港町
房総半島にある港町です。この町は、昔からの漁師町で「釣鬼」以外にも川や海の妖怪の伝承がたくさん残っています。