八咫重工が開発し、比良坂が資金提供を行い開発された、「次世代型衛星軌道捕食浄化式巨大人工宇宙生命体」通称、スペース・デ・ブリ。
鰤のDNAを改造し作り上げられた、宇宙空間で生息可能な人工生命体であり、その生態は宇宙空間に漂うスペースデブリを食べ、猛スピードで繁殖する。
その目的は、宇宙開発の促進であった。
かつて、宇宙開発のため大量の人工衛星が打ち上げられた。しかし、役目を終えた衛星は回収される事無く、また新たな衛星が打ち上げられる。その繰り返しにより、現在宇宙空間には極小のものを含めると、約5兆8000万ものスペースデブリが浮かんでいるという。
斜歯忍群は新たな忍法・忍具開発を、比良坂機関は宇宙という他国へのアドバンテージを欲し、このプロジェクトは大いに進められ、非常にうまく行っていた。
しかし、ここで思わぬ問題が発生する!
鰤が出世魚だったために…一匹が大きくなりすぎてしまったのだ。