甘く熱く、蕩ける夜。耽り更けた闇に喜びの嬌声が響く。
此処こそがソドム。背徳と快楽の町。
男と女は凸凹とは言われるが、この町では女と男が、獣と人が、悪魔と天使が凸凹に絡まり合い、堕ち合い、やがて深くに消えていくのさ。
抱き合うことは生命の奇跡と、愛を確かめる絆とは神が覆ったお子様のヴェールにすぎない。
全ては足の爪の一つからまつ毛の先まで充たされた滾るリビドー。
衝動に支配され、快楽に指揮を執られる、ただただ甘美なる欲求。それだけのために人はこの街に集い、溺れ、そして────────
……え?原稿通り読め?
別にいいだろう?少しくらい色っぽい言い方をしたって。
ああ、そんな顔で睨まないでくれ。マゾヒズムを煽られる。
確か原稿は…………あったあった。
えーと…
とある本番可お触り系ホストクラブにやってきた忍達。
充満した香水と酒の匂い、熱に浮かされて深みへと、淫靡な間へと彼らは導かれる。
果たして、その魔の手から逃れられるか、それとも、舐め取られるか。
シノビガミシナリオ『紅に燃えるソドム』
……だそうだ。おや、新しいご客人だ。
さあ俺と乱れよう。