幼き君たちが暮らす小さな町。
裕福とは言えないまでも、温かな場所だった。
忘れもしない10年前のあの日。
君たちが見たのは惨劇だった……。
─影の妖魔《ヌル》
その名を知ったのは随分後だった。
蹂躙された町は、全てを失ってしまっていた。
血と妖気を洗い流す雨天が、
君たちの心境を代弁するかのように降り続けた。
妖魔の攻撃を受けるも奇跡的に致命傷を回避したPC1。
たまたま町の外に出ていたため襲撃を回避したPC2とPC3。
生き残ることができたのは、君たちだけだった。
全てを失った君たちは、
それぞれシノビの才覚に目覚め、
協力し、依頼を受けながら日々を凌いでいた。