太陽が大地に融け、シノビの時間がやってくる。
かつて夜というものは一面の黒に塗りつぶされ、その上から星々が私たちを見下ろしているものだった。
街灯の普及した現代日本。闇は文明の象徴たる白い光に照らされ、星々の輝きは霞み、月くらいしか見えない灰色の空の下に私たちは立っている。
進歩し続ける世界。多様化していく任務。一つの国の域を超えた交錯する陰謀。己の仕事のこれからを考えずにはいられない。暗い想像が頭を過ぎる。
ふと空を見上げると、そこには見慣れぬ青白い光があった。
流れ星だ。それは灰色の空を切り裂き、美しく尾を引いていた。
何を願ったものか。叶えてほしいことは山ほどある。絞ろうとするうちに流れ星の方が消えてしまうのは想像に難くない。
適当に当たり障りない願いを一つ、手を合わせて祈ることにした。目を瞑る。こんなこと、無意味だとわかっていながら。
─────それから、すぐのことだった。
シノビガミシナリオ「墜ちゆく星に眠るは愛」
新しい戦いが、始まる。