マサチューセッツ州北部沿岸にインスマスという漁村がある。
このさびれた漁村には暗い噂があり、冒涜的な信仰が行われていたという。
その因果であろう。町の住人にはインスマス面と呼ばれる魚のような顔つきの者が多い。
しかし悪の栄えた例はない。
1928年2月。連邦政府はインスマスを襲撃し、町を解放した。
インスマスはその報いを受けたのだ。
そして月日は流れた。
一人の忍者が、嵐の中、断崖で妖魔と戦っている。
その妖魔は、魚のような顔を持つ巨人で、その半身を海上から出していた。
忍者は捨て身の一撃を放って、妖魔を傷つけるが、地面に強くたたきつけられ意識を失う。
妖魔もまた傷の痛みに呪詛の声を響かせながら、海中へと没していった……