聖杯戦争
それは7人のマスターと7人のサーヴァントによる万能の願望器――――聖杯を巡る殺し合い。
1934年にユグドミレニアにより大聖杯を奪取され90年、その後ルーマニアにおける聖杯大戦で冬木の大聖杯が消失してより20年。
各地で繰り返された亜種聖杯戦争は100を優に超える。
とある地方都市、清城(すずしろ)にも聖杯があった。
7騎7クラス。『根源』への接続こそ叶わないものの、万能の願望器としての機能は有する。
しかし、クラスの重複が確認され「異質」なサーヴァントも召喚されるという奇怪なものであった。
だがなによりも奇怪なのは――――この聖杯戦争には『黒幕』がいないことだ。
無数に繰り広げられる亜種聖杯戦争、その内の1つが幕を開ける。