アイあるお仕事

タイプ:特殊型

人数:4

舞台:現代編

シーン表:ゲーム開発シーン表

製作:河島陶一郎様

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注意書き

・本シナリオは流派ブック「斜歯忍軍」に掲載のシナリオです。
・本シナリオにはゾーキングの要素があります。
・セッションの展開次第で「異界律」を使用します。

トレーラー

 ようこそ、八咫グループエンターテインメント関連会社「SAIGA」へ。


 あなた達はミッキー二見に集められ、
 あるVRゲームの開発プロジェクトを引き継いでいただきます。

 そのゲームのタイトルは『アイ』。
 「アイ」という少女がヒロインのモダンファンタジーRPGです。
 AIが組み込まれたヒロインの豊富で柔軟なリアクションを売りとした、
 八咫グループエンターテインメント部門の新時代を切り拓くと予想されているほどのゲームです。


 しかし、実質的な納期は"半年"。
 それに間に合わせるため開かれる会議に次ぐ会議、気まぐれなプロデューサーに振り回され、曇った眼鏡をかけたチーフデザイナーに過去を聞こうと奔走し、
 
 そして薄紫色の髪をたなびかせる「アイ」の秘密を解析し……………


 ゲーム開発にまつわるドタバタを、きっとあなたも楽しめるでしょう。

ハンドアウト

PC1 推奨:斜歯忍軍

【導入】
 あなたは八咫デジタルエンターテインメントに所属するゲームディレクターだ。「アイ」というオンラインゲーム開発プロジェクトに携わっている。現在、このプロジェクトには様々な難題が発生しており、開発が頓挫しかかっている。開発を成功に導くため、新しくディレクターに就任した。

【使命】
「アイ」を完成させ、リリースすること

PC2 推奨:鍵盤勢

【導入】
 あなたは「アイ」開発のため、新たにチームに参加したチーフプログラマーだ。前任者から「アイ」のプログラミングを引き継ぐことになったが、正直、分からないことだらけで困っている。

【使命】
「アイ」の詳細を把握すること

PC3 推奨:ハグレモノ

【導入】
 あなたは「アイ」開発のため、新たにチームに参加したシナリオライターだ。「アイ」は大きなプロモーションも予定されている。これが成功すれば、自分の名前が広まるかもしれない。

【使命】
「アイ」を大ヒット作品に導くこと

PC4 推奨:私立御斎学園

【導入】
 あなたは「アイ」開発のため、新たにチームに参加したインターンだ。初めての現場でとまどっているが、微力ながらも、みんなの役に立てたらと思っている。

【使命】
チームのみんなを助けることである。

NPCハンドアウト

アイ 概要:秘密〇居所〇感情〇

【設定】
 八咫エンターテインメントが開発中のオンラインゲーム。現代を舞台に、主人公「アイ」と供に「ここではないどこか」へと至るドアを探すモダンファンタジーRPG。多くのアセットは完成しているが、チームが解散してしまい、開発がストップした。現状、舞台となる街や多くのキャラクターは存在しているが、ゲーム的な要素はほとんど完成していない。
 情報判定でアイを目標にする場合、ゲームをプレイする必要がある。その場合、《手練》か《意気》の特技の判定に成功する必要がある。

*このキャラクターの居所は、特定の条件が満たされないと獲得することができない。

【使命】

ミッキー二見 概要:秘密〇居所〇感情〇

【設定】
 八咫デジタルエンターテインメントに所属するゲームプロデューサー。いくつかのヒット作をプロデュースしており、「アイ」にも力を入れている。前のチームに所属していたメンバーの多くがプロジェクトを離れ、開発が止まりかけていたところ、新たなメンバーを集め、窮地をしのいだ。

【使命】
「アイ」をリリースし、百万本以上のヒットにすること

田中カナタ 概要:秘密〇居所〇感情〇

【設定】
 あなたは「アイ」開発のため、旧チーム時代から在籍しているチーフデザイナーだ。プロデューサーの二見を除けば、旧チームの最古参である。あまりにも長い間、このプロジェクトに関わり続けているせいで、疲れ切ってしまい、もう、このゲームの何が面白いのか分からなくなっている。

【使命】
自分のしたいことを見つけることだ。

ゲーム開発シーン表 概要:

【設定】


2:停電。突然、オフィスが暗転し、あちこちから悲鳴や怒号があがる。復旧にどれくらいかかるだろう? シーンプレイヤーは《記憶術》で判定を行う。判定に失敗すると【売上予測値】が5万本減少する。

3:喫煙所。トイレの奥にある小さな自動販売機と休憩スペース。しかし、ベテランスタッフ以外でここに近づく者は滅多にいない。いずれ、ここもなくなるのだろう。

4:エゴサーチ。SNSで悪い評判を見てしまい、落ち込む。まだ発売前なのに。仕方ないけど、わざわざSNSに「買わない」って書かなくても……。シーンプレイヤーは《意気》で判定を行う。判定に失敗すると【売上予測値】が1万本減少する。

5:モニター。誰かがテストプレイしているのだろうか? 複数のディスプレイには、いずれも「アイ」と呼ばれる少女が映し出されている。戦っている「アイ」、誰かと楽しそうに話している「アイ」、歌を歌っている「アイ」。

6:昼の開発フロア。スタッフたちは、イヤホンで音楽を聴いたり、リモート作業中のスタッフと会話したりしながら、それぞれのスタイルで自分の作業に取り組んでいる。中には、別のゲームを遊んでいるものもいるようだが……市場調査だろうか?

7:アイ。VRゴーグル越しに見える、どこかノスタルジックな夕暮れの風景。視界の端には、いくつかのメニューやアイコンが浮かび上がる。すぐ側には、薄紫色の髪をした「アイ」と呼ばれる少女が、うっすらと微笑みながら、あなたの言葉を待っていた。

8:夜の開発フロア。何人かが残業しているが、そのうち何人かはソファや机の下で仮眠をとっている。仮眠するくらいなら、帰ればいいのに。薄暗いオフィスに、キーボードやマウスの音だけが小さく響いている。

9:会議室。モダンなデザインの会議室では、壁一面がガラスで覆われ、スタイリッシュなテーブルや大型ディスプレイ、プロジェクターが配置されている。ビデオ会議システムで外部のメンバーも参加することができ、ゲームのテストプレイも行えるようになっている。

10:議論白熱。とつぜん、最近のトレンドやゲームの本質について、スタッフとの間で議論が始まってしまう。長引くと、仕事が停滞してしまいそうだが、スタッフのモチベーションを下げてしまうのも避けたいところ。シーンプレイヤーは《対人術》で判定を行う。判定に失敗すると【売上予測値】が1万本減少する。

11:都会の街並。四六時中、開発室にいるせいか、陽の光はまぶしく、通りのにぎやかさがうるさく感じる。そんなに時間もかけていられない。さっさと用事をすまそう。

12:病欠。大切な仕事を頼んでいたスタッフが風邪でお休みになる。別の人に頼まないと。シーンプレイヤーは《用兵術》で判定を行う。判定に失敗すると【売上予測値】が5万本減少する。



【使命】