【2幕構成】揺蕩う鯨と砂上の僕らは【1幕目】

タイプ:協力型

人数:2

リミット:2

舞台:現代退魔

シーン表:絶海の孤島シーン表

シークエンス:通常

製作:あきらんぬ

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トレーラー

くじらよ くじら

この雄大なる海を 広漠たる空を 悠然と泳ぎ
生きとし生けるものへと歌声を響かす 

あおに染まったその瞳に この世の不条理など映らぬのだろう

君の姿は「自由」だった

僕らは砂を蹴り 君を「自由」を追い駆けた

あぁ くじらよ くじら
なにものにも縛られぬ 天翔る白鯨よ

僕は、僕はただ

シノビガミ【揺蕩う鯨と砂上の僕らは】

―君が、羨ましかったんだ

導入

【PC1 導入】
多くの忍が噂をする、絶海の孤島。
そこには妖魔が巣食い、神器の一つを体に宿した『白鯨』が、島の上空を泳ぐように漂っていると。 

名家の生まれであるPC1は、自身の家の名を世に知らしめる為、
「『白鯨』の背に乗る」ということを思いつく。

早速、港から船に乗り込み島へ向かおうとするPC1だが、突然の嵐に巻き込まれてしまう。

小さな体は海へと投げ出され、意識は体と共に水底へと沈んでいくのだった。

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【PC2 導入】

地図上には存在しない、名も無き絶海の孤島で妖魔に育てられ、暮らすPC2。
PC2は、自身に与えられた、島の上空を漂う『白鯨』の守り人としての役目を果たすため、今日も見晴らしのいい海岸へと赴いていた。


すると―そこには砂浜に打ち上げられたPC1が落ちていた。

※絶海の孤島についての噂 (PC達が知っている情報です)

それは、地図上には存在しない名も無き絶海の孤島。

多くの凶悪な妖魔が島に巣食い、巨大な『白鯨』の妖魔がその上空を漂っているという。
『白鯨』​の体内には六大神器のうちの一つが宿ると、忍の世で噂されていた。

神器を求めた多くの忍達がその島を訪れようとするのだが、島の存在を確認した者はいない。
向かった者達は口をそろえて、「島は幻か蜃気楼のようだった」と、そう言うのだった。

※レギュレーション

・1幕目は下忍作成、2幕目は中忍頭+功績点でリスペック
1幕目は少年少女、2幕目は数年経過で成長し、成人済みくらいの年齢でお願いします。

・下位流派、背景、奥義開発あり
・儀式忍法、血盟忍法、装備系従者の禁止
・1幕目のみ最後の一撃、遺言なし。
・1幕目のみ侵食と政治的対立なし。
・特殊な戦闘乱入有り

展開によっては2幕目に行かない可能性あり。

・2幕目は「特殊」「協力」にチェックあり。
・PL全員が所持している場合のみ、忍秘伝可。

※注意事項

・2幕構成のシナリオになります。RP推奨。
・2幕目は特殊型、現代退魔、3サイクルになります。
・2幕目に感情、居所、奥義情報、所持プライズは引き継ぎされます。

・様々な追加設定があるので注意。

・シナリオのギミックとしてメイン戦闘が多く発生するシナリオとなっております。
・長めのマスターシーンが挿入されます。

・一部公式の裁定と異なる特殊な裁定を行っている忍法がございます。
 ご注意ください、

苦手な方はご注意ください。

絶海の孤島シーン表

①:白い砂浜に透き通る海。君たちが一歩踏み出すごとに蹴り上げた砂が宙を舞い、穏やかな波と少数のヤドカリがそれを見守っている。照り返しの中揺れる水面を覗けば、可愛らしい魚の群れが珊瑚礁の隙間に見える。

②:背の低い木が植えられたここは、誰かの農園なのだろうか。木には品種があるようで、白い実、赤い実、黄色い実、茶色い実がなっている。くたびれた立て看板には、自慢げに牛乳瓶を持った『鬼灯』の似顔絵が描いてある。

③:小高い丘の上。足裏に伝わる草むらの感触が心地よい。丘のてっぺんには島一番の大木が空へ向かって伸びている。君たちが大木の頂へ登ることができれば、この島を一望できるだろう。

④:妖魔たちの集落。島の木を草で縛って作られた家々は、人間の子供には不便極まりない造りだ。しかしここは彼らにとっては都なのだろう。今も穏やかな笑い声が君たちを包んでいる。

⑤:『鬼灯』の家。君たちに近い背格好の彼が住むからか、君たちにも過ごしやすい環境だ。おしゃれな服が手作りのクローゼットに並ぶ一方、古ぼけた斧や鉈が部屋の片隅に眠っている。

⑥:藤の花が咲く谷。谷の左右から枝が突き出し、オーロラのように咲き誇る花の合間には、極彩色のオウムが止まっている。オウムは君たちを見つけると近くまで寄ってきて、君たちの言葉を真似始めた。

⑦:秘密の入り江。切り立った崖の下にあるこの入り江には、入り口が一つしかない。岩肌に空いた、子供がやっと入れるほど小さな隙間を抜けると、心地よい風と翡翠色の海が君たちを待っている。

⑧:背の高い向日葵畑。皆同じ方を向く向日葵たちは君たちの背より幾分も高い。この畑に足を踏み入れれば外から君たちを見つけるのは至難の業だろう。この畑の中心にスイカが実っているのは君たちしか知らない。

制作

・シナリオ制作 あきらんぬ
・制作協力   そらうたさん

ハンドアウト

PC1 推奨:指定なし 下忍作成

【導入】
貴方は、代々忍の力を受け継いできた名家生まれの子である。

多くの忍達が噂をする。
妖魔が巣食う名も無き絶海の孤島。
その上空を漂う神器を宿した巨大な――『白鯨』の妖魔。

名こそ轟かないが、それはそれは強大な妖魔に違いない。
名家の出であるからには、妖魔の一匹や二匹、従えられなくては名が廃る。

そうだ、『白鯨』の背に乗り共に空を飛ぶことができれば、従えたといっても過言ではないだろう。

【使命】
『白鯨』の背に乗り、共に空を飛ぶ。

PC2 推奨:指定なし 下忍作成

【導入】
貴方は、名も無き絶海の孤島で妖魔と共に暮らす人間の子供である。

物心ついたころからこの島で妖魔に育てられ生きてきた自分は、この島の上空を漂う『白鯨』の守り人の役目を任されている。

今日も貴方はいつもと変わらず『白鯨』の様子を確認する為、島の海岸へと赴いたのだが……。

……波打ち際に、ニンゲンが、落ちてる。

あなたは白鯨の守り人であるため、メインサイクル開始時から『白鯨』の【居所】を所持している。

【使命】
怪しいニンゲン、PC1を見張る。

NPCハンドアウト

『白鯨』 概要:妖魔

【設定】
「絶海の孤島」上空を悠々と漂う、巨大な妖魔。妖魔には違いないが、その性格はとても穏やかだ。 しかし、少々悪戯好きなようだ。

『白鯨』の秘密はメインサイクルで行われる戦闘に勝利した場合のみ、戦果として獲得することができる。 情報判定、忍法の効果などで獲得することはできない。

秘密〇 感情〇 居所〇

【使命】
穏やかな日々を過ごす。

神父 概要:NPC

【設定】
PC1と時を同じくして島に流れ着いた来訪者。 へらへらとよく笑い、PC達に自身を「お兄さん」と呼ばせる自称『神父』の怪しげな男。

PC達の行く先々に現れてはちょっかいをかける。

秘密× 感情〇 居所×

【使命】

鬼灯 概要:NPC

【設定】
「絶海の孤島」に暮らす渡来人。 PC2と同じ家に住んでいる。

小さな子供ほどの背丈で、もふもふの耳とふさふさの尻尾が特徴的。 大きな麦わら帽子を被っており、その顔は謎に包まれている。

のんびりと少し変わった口調で話す。

秘密× 感情〇 居所×

【使命】