絵描き少女は、空に夢を

タイプ:特殊型

人数:2

リミット:1

舞台:退魔編

シーン表:夢シーン表

シークエンス:通常

製作:ふれの

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トレーラー

輝き始める光、瞬き始める世界。
何もなかった真っ白なキャンパスには、
いつの間にか、色とりどりの夢が広がっていた。
あなたが筆を振ると、世界は大きく変容した。

私は、あなたの描く世界が好きでした。
そこに無限の可能性を感じていたから。
あなたは、次に何を描くのでしょうか。
本当は……ずっと見ていたかった……。

おや、新しい人が来られましたね。
キミは、どんな夢を描くのでしょうか?

─シノビガミ
『絵描き少女は、空に夢を』

願わくば、私の代わりに彼女を……。

レギュレーション

新規中忍、継続キャラの場合はGMと相談。
従者、血盟忍法、儀式忍法は使用不可です。

PCたちは導入にて同じ任務に当たっています。
関係は自由です。ある程度深い仲であるほうがシナリオを楽しみやすいと思います。

※クライマックスフェイズの勝者は、戦果とは別に下記3点の権利を得る。
①.自分のキャラクターは、現実に帰るか、夢に残るか決めることができる。
②.自分以外のキャラクターを、現実に帰すか、夢に残すか決めることができる。
③.上記①②権利両方を、敗者に譲渡することができる。

夢の世界

人は生と死の狭間に立たされたとき、
この現世の冥界の狭間にて、現実への執着心を問われる。

ここは、あなたの望みは大抵叶う夢の世界。
─今まで通り、忍びの世で戦うことも、
─願いを叶えるために、騎士となることも、
─怪異に怯えながら、立ち向かうことも、
─冒涜的な存在に、精神をすり減らすことも、
─もちろん、何気ない日常を謳歌することも、

死を受け入れ、この夢の世界を巡り過ごすか。
どのような現実をも受け入れ、生を目指すか。

この物語は、キミの選択によってのみ紡がれる。

導入

キミたちはある妖魔と退治していた。
妖魔に止めを刺した……。そこでキミたちの意識は暗転する。

─ここは夢の世界ですよ。何でも望みが叶う場所。
─良かったら、私とお友達になってくれませんか?

気が付くと、キミたちは一人の少女に話しかけられていた。
そこは夢の世界。生と死の狭間に人が立ち寄る場所。
キミたちは……死の狭間に立たされてしまったのだろうか……。
こうして、この夢の世界での物語が、幕を上げる。

夢シーン表

1:天へ向かってそびえ立つ時計塔、そこを中心に四方に街が続いている。「この街で困ったことがあったらヒーローを呼ぶんだよ。」子供たちは目を輝かせていた。
2:大きな屋敷の庭園に赤いパンジーが咲いている。館の主が水をやり、従者がその後ろを歩いている。きっと二人の笑顔がこの花たちを育ててきたのだろう。
3:イルネーションが輝くテーマパークの一等地。七色に光を放つそれはまるで星のようだった。キミが立つその場所が、この宇宙の中心だ。
4:町を一望できる丘の上。山の向こうにはキミたちの見たことがない町が、空の向こう側にはキミたちのまだ知らない国がある。ここから届くのはほんの一部、この星はもっと広くてもっと美しい。
5:世界最高峰の頂。かつての名だたる登山家が見ることが叶わなかった景色にいる。そこから望むのは、美しき光景か、それとも神秘的な情景か。
6:和風の家が立ち並び、紅葉が舞い落ちる。ここは、人と妖怪が共に暮らし、幸せに過ごしている街。ほら、少しでも目を離すと道に迷っちゃうよ?しっかり手を繋いでいくようにね。
7:キミとよく似た顔で泣いて、キミとよく似た顔で怒って、キミとよく似た顔で笑う。ここは世界の成れの果て。荒廃した未来都市ではキミの子孫がその意志を受け継いでいる。
8:昨日と同じ今日。今日と同じ明日。このままの日々がずっと続くと思ってた。絆を昇華させ、その血を侵蝕させる怪物は崩れた日常を繋ぎ止める。ほら、あの廃ビル群で今日も誰かが“目を覚ました”。
9:静謐な森林でカナリアが朝を告げる。それはまるで歌声のようで、小さな少女のようで。深い眠りから目覚めたキミは、夢見心地で歩き出した。
10:うだるような夏の日差しに目が眩む。こんな日は“アイス”でも食べようか。ふと耳を澄ませば、遠くからロックバンドの演奏が聞こえてくる。
11:海辺の森を歩く夜明けの一幕、東空から微かな明かりが見え始める。キミは思わず駆け出した。このまま急いで森を抜ければ、夜明けの朝日を見ることができるかもしれない。
12:刀をもって願いを示せ。ここは願いの決闘場(フラワーガーデン)。鮮やかなコスモスが辺りに咲き乱れる。キミの傍には誰がいるだろうか?

Special Thanks

シーン表協力:ずいずい、ないぴょん
立ち絵協力:イシツブテ
シナリオモデル:よぉてる

ハンドアウト

PC1 推奨:自由

【導入】
キミはPC2と共に、妖魔の討伐任務を受けていた。
妖魔を倒して……そのあとは何があった……?
気が付くと、PC2と共にこの町にいた。

ここはどこだ。夢の世界? 冗談じゃない!
どうしても現実に帰らなければならないんだ。

キミの使命は【現実に帰る】だ。

【使命】
現実に帰る

PC2 推奨:自由

【導入】
キミはPC1と共に、妖魔の討伐任務を受けていた。
なぜか妖魔を倒したところから記憶が途絶えている……。
どうやらここは何でも叶う世界だという。

あのような現実に戻るくらいなら、
ここで夢を見ても良いのかもしれない。

キミの使命は【夢に残る】だ。

【使命】
夢に残る

NPCハンドアウト

少女 概要:この世界に生きる少女

【設定】
初めまして、私はこの世界で絵を描いています。
でも、お友達がいなくて……少し寂しいです。
良かったら、私とお友達になってくれませんか?
少女の使命は【PCたちと友達になること】だ。

現実……ですか?
戻る必要があるのでしょうか……?
知る必要があるのでしょうか……?
きっと、ここで夢を見ている方がずっとずっと幸せですよ。

【使命】
PCたちと友達になること