前作『零は機械仕掛の夢を』で、忌械により世界中のフロイドが戦闘兵器とされてしまうが、PCたちとゼロの活躍によって沈静化する。
一は記者会見を開き、フロイドが戦闘機能を備えていたこと、そしてマザーコンピューターの暴走により今回の事件が起きてしまったことを謝罪し、世界中のフロイドを回収し、戦闘機能を取り除いた上で持ち主のもとへ返還すると発表。
世間のArt社への不信感が高まる中、一(はじめ)は一つ一つのフロイドを丁寧に扱い、戦闘機能を取り除き、持ち主の元へと返していった。PC3もその作業を手伝い、一(はじめ)の力になっていた。
新たに生産するフロイドも、一(はじめ)が直接指導する優秀なエンジニアたちにより手作業で造られ、マザーの行っていた虐待に等しい教育も、社員による丁寧な教育へと変わる。一(はじめ)は、その様子や進捗を定期的に世間に発表しており、誠実な対応により、Art社への批判の声は、徐々に称賛の声へと変わっていく。
新体制になった後、フロイドの人気はウナギ登りで高まり、高需要による生産数の増加により価格も抑えられていく。遂に一家に一体のフロイドが当たり前の時代となった。