赤線の灯は遠く

タイプ:協力・特殊型

人数:2

リミット:3

舞台:現代退魔(*昭和中期)

シーン表:赤錆峠情景表

シークエンス:通常

エニグマ:赤錆峠

製作:羽純ユウカ@あやせ

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序文


……夏。出会った日のこと。
……空を見上げた日のこと。

……夜。蛍が光っていた日のこと。
……あやめが咲いた日のこと。

……秋。はじめて、笑った日のこと。
……はじめて、泣いた日のこと。

……冬。雪が降った日のこと。
……違う景色が見えた日のこと。

 昭和32年、終戦から12年後。
 ――君が、生きていたあの日のこと。

注意事項*必読

中忍頭シナリオ。新規中忍頭推奨。一応継続可。雰囲気重視。
シリーズ全般において、魔王眼使用禁止。

■鬱・時代背景上の性的・残虐・理不尽描写あり。創作忍法、奥義、背景あり。
 R18になるか否かはPLの良心次第です。

■確定でロストがあります。
 (継続可・背景12点まで功績点使用可能)
■禁止背景・忍法:侵蝕/魔人/劣性因子・秘棺などの穢れ関連・死霊粉
 【妖魔化】が可能な手段を禁じています。儀式忍法、外道流派、血盟忍法。
 従者非推奨(世界観的に…)

その他は各自卓ルールをご参照ください。
■卓の雰囲気が壊れると判断した場合、セッションを中断する可能性があります。ご了承ください。

製作使用ルルブ:基本

時代背景

 昭和32年、終戦から12年後。
 昭和33年の売春防止法の施行までの間、公認で売春が行われていた地域、俗称「赤線区域」。その前年である昭和32年、売春防止法により赤線が解体される寸前の激動の年でもあった。とある関東の赤線区域、その周囲の街や「赤錆峠」と呼ばれている険しい峠がこの台本の舞台となっている。

導入

 昭和中期の、とある里のこと。
 かつて戦があった。仲間も、大切な人も皆必死に戦っていた。だが戦とは正義が勝つのではない。強いものが勝つのだ。
 戦に負け、峠へ逃げ延びた一人の忍は――この日から、野盗に身を落とした。

 その峠から少し離れた場所に色町はあった。寝る場所と食べるものには不自由しなかった。それ以外は何もなかった。
 外へ出たのは何となくだった。扉が、開いていたから。道なりに歩き続けると、いつの間にかそこは峠の道へ繋がっていた。

 ……月を背に、刀を振り上げた男の姿と遭遇するとは知らずに。

 色町を逃げ出した逃亡者、いつもの通りに旅人を襲う野盗、そんな二人の物語はこの峠から始まる。

赤錆峠情景表【ASST】

1:血の匂いが辺りに充満している。いつか殺した商人だろうか?
2:整備されていない山道。見える景色は今日も変わらない。
3:峠の崖下、清涼な水が流れている。ここなら休むこともできるだろう。
4:清廉な気配が漂う森の中。ふと上を見渡せば峠の山道が見える。
5:眼下に広がる森や小川を眺める。ここからなら峠を一望できるが…。
6:強い雨が降り出す。遮るものがないこの場所では耐え凌ぐしか手がない。

ハンドアウト

PC1 推奨:10代

【導入】
自分の住んでいる場所は俗に、色町というらしい。
物心ついた時には既に売られ、それ以来自分はずっとここにいる。
ある日、外に続く扉が開いていた。
……なんとなく。本当に、理由などなく自分の足は外へと向かっていた。

【使命】
色町の外を観る

PC2 推奨:20歳~30歳/男性PC

【導入】
あなたはかつて戦により里を焼かれた、その生き残りである。
仲間も、大切な人も皆必死に戦っていた。
だが戦とは正義が勝つのではない。強いものが勝つのだ。
弱いものは死ぬ。…だが、何があっても自分はまだ死ぬわけにはいかない。

【使命】
生き延びる

NPCハンドアウト

綾女 概要:女性剣士。読みは「あやめ」

【設定】
違う里に住んでいた剣豪。長い髪とそれを彩る赤い髪紐が特徴。
かつての友であり、好敵手でもあったPC2を追い、探している。
(感情・居所・秘密あり。戦闘不可)

【使命】
PC2を探す