ここでは、当シナリオにおいての『吉原』という地について説明します。
史実とは異なる要素も含んでおりますので、
キャラクター作成の参考にしてください。
『吉原』
遊女と呼ばれる女性たちが集う町のこと。
ここ10年で急速に発展を遂げた。
この町の中心となっているのは、「遊郭」と呼ばれる建物である。
見た目は派手ではなく、戦国時代の武家屋敷のような造りをしている。
遊女たちは通りに面している、見世と呼ばれる格子の部屋に入れられ、
客(主に男性)に買ってもらう。一夜を共にし、客を見送り、
そしてまた別の客へと……そのような光景がこの地の日常である。
『遊女』
吉原で働く女性たち。14歳で遊女となり客をとり始める。
遊女としての生活は27歳までが限度とされている。
その後は、後進の指導役や遊郭の運営などに携わる者もいるようだ。
逆に遊女になる前の少女たちは、遊郭での手伝いといった雑務を課されていた。
過酷さ、拗れた人間関係からの脱却をはかり、吉原から逃げ出そうとする者もいた。
だが結界に阻まれてしまい、外に出ることができなかったようだ。
この地は遊女にとって鳥籠のような地である。
『指切り』
遊女たちは、客とごっこ遊びをしている。いわば「偽りの愛」だ。
ただ、その偽りから「本物の愛」へと発展することもある。
遊女たちはこの愛が偽りではないという証明のために、
自身の小指を切り落とし、相手に差し出すといった風習がある。
これが、指切りげんまんの由来となったと言われている。
『遊女の階級』遊女には、階級によって料金や相手をする客も変わる。
PC2は、局(つぼね)の階級となる。
『局(つぼね)』
経験を積み、実力をつけてきた遊女たち。
この階級の遊女は、ある程度名が知れており、
固定の客も一定数いる。少し身分が高い客を相手することが多くなり、
それに伴って無理な要望・暴力・強要といったことも増えていく。
このようなことが積もり、吉原を抜け出したいという遊女が多くいる階級でもある。