2:テン…ソウ…メツ…、テン…ソウ…メツ…。山の奥から腕を滅茶苦茶に振り回しながら何かがやってくる。シーンプレイヤーはランダムで選んだ特技で判定を行い、失敗すれば『呪い』の変調を受ける。
3:『巨頭オ』と書かれたボロボロな看板を見つける。その時、ガサガサと草木を揺らして何かが飛び出してきた。
4:きさらぎ駅の正面に広がる草原の奥、はるか遠くにウネウネと蠢く白い案山子の様なモノが見える…アれは…いっタい?
5:きさらぎ駅の屋根の上、首の長い日本人形がその長い首を伸ばしてホームを覗き込んでいる。こちらに気づき振り返った顔は満面の笑みを浮かべていた。
6:駅長室。中に駅員は一人も居ない様で、荒れ果てた様相はさながら廃墟である。
7:きさらぎ駅のホーム。辺りに人の気配は無く、照明に集まった虫の焼ける音が不気味に響くだけである。
8:きさらぎ駅の改札。古めかしい券売機は錆付き、改札も動くことは無い。出入りは自由な様だ。
9:きさらぎ駅の裏に続く山道、小さな虫は確認出来るが、動物の鳴き声や気配が無く気味が悪い。
10:電話ボックスが独りでに鳴り始める。それに出てみると受話器から「あなた…キュルキュルキュル…でしょ?」とテープの早回しの様な女の声が聞こえた。
11:ぽぽぽ…ぽ…ぽぽ……。遠くに聳える塀の奥から不気味な声が聞こえ、塀の上に麦藁帽子が見えた気がした。疲れているのだろうか…。
12:「破ぁ!!」突如青白い光弾が飛び出し貴方の後ろに迫っていた悪霊を吹き飛ばした。「早くやることを終わらせて元の世界に帰るんだな」聞いたことのある声、寺生まれで霊感の強いTさんだ。Tさんはシーンプレイヤーが望む忍具(特殊忍具は除く)を1つ渡して去っていく。寺生まれってスゲェ……その時改めてそう思った。