忍務を終えたあなたは帰路に着き、椅子に座りながら一息をつき、目を閉じる。
そこに映るのは今回の忍務の光景、そして、今まで遂行してきた過去の忍務。
仲間のシノビたちと切磋琢磨し、時には疑い疑われ、仲間同士で戦うことがあった。
1つ1つの記憶が昨日のことのように蘇る。
今までの出来事が糧となり、自分自身を強くし、シノビとして成長させてくれた。
過去があったからこそ、今の自分がある。
懐かしみながら、思い返していると、突然脳裏に声が響いた。
「お前は選ばれたのだ。“この世界”を救うシノビとして」
その瞬間。あなたは意識が暗転し、体が浮遊感に襲われる。
そして、どこか別の場所へ飛ばされている。いや、引き寄せられているような感覚だ。
しばらくしてその感覚はなくなり、そして目を開ける。
仄暗い空。東の空には徐々に光が灯る暁方。
あなたはいつの間にか町を見下ろすことができる丘に立っていた。
周りを見渡すと、自分以外に3人のシノビが立っている。
そして、あなたたちの目の前に光が集まる。
たくさんの光は、だんだんと人の形へと変化し、ローブの人物が姿を現した。
その人物はフードを深々と被り、表情を伺うことができない。
彼の周囲には手のひらに収まるほどの小さな箱が浮遊している。
その箱を1つ手に取ると、淡々と次のように告げた。
「お前たちは選ばれたのだ。
お前たちに、この世界の命運を託す。
この箱は、全員の意思が揃うまで開けてならぬ」
そう告げると、箱はひとりでにあなたたちの手元へと浮遊した。
手に取れば、すでにその人物は姿を消していた。
~ここでPC同士で自己紹介を行っても良いでしょう~
彼に言われたことがにわかに信じがたい。
本当に今日でこの世界が終わるのだろうか?
この世界の命運をかけたバトンは、無責任に託された。
導入終了時《プライズ・終焉の箱》を全員が獲得します。