暁に舞う長生者の王────かつて災厄とすら言われる人智を超越した圧倒的な強さを誇る最強の長生者の登場によって忍界は暗雲に包まれた。
多数の命を取り込み、数多の妖魔を喰らった長生者は数々の犠牲を以て、とある人間によって討ち取られて封印され、一度は幕を閉じることになる。
それから100年後────
世界中で不可解な吸血鬼化したシノビによる吸血鬼事件が頻発。
化け物と妖魔から世界を守るため、長生者を封印した人物の子孫を頭領とした「王立国教忍血盟」が結成される。
事件阻止のために頭領によって復活することになった絶大な力を持つ"吸血鬼でありながら吸血鬼を狩る"長生者を使役し、対処にあたっていた。
一方、王立国教忍血盟と犬猿の仲にある伴天連の子孫及びその直属によって構成された「正教会機関」もまた吸血鬼事件に介入する。
やがて事件の解決は組織同士の対立によって闘争、否、戦争へと発展する。
町は焼け、人は逃げ惑い、殺し、殺される血の闘諍。
吸血鬼事件を発生させた謎の組織、王立国教忍血盟、正教会機関、三者入り乱れ戦争はついに最終局面へと向かう。
シノビガミシナリオ『暁の闘諍~汝は人間なりや~』
世界は暁の空のごとく赤く燃えていた──────