PCたちは見知った仲でも他人でも構いません。旅をしている道中となります。
日も暮れてきたが、どうやらこの近辺には宿は1件しかないようである。
その宿は落ち着いた個人経営の民宿のような佇まいでした。
受付に行くと若々しく元気な女将が迎えてくれる。
年は30後半くらいだろうか?
「お部屋のご用意を致しますので、少々お待ちください。」
あなたたちに告げると、女将はその場を離れていきます。
待合場であなたたちは待つこととなります。
PCたちが初対面であればこの場で自己紹介などをしても良いでしょう。
待っていると、通路の奥の方からドタドタドターという足音が聞こえてきます。
「お客さん!?お客さんだ!!やったー、わーいわーい。」
嬉しそうな声と共に、10歳ほどの2人の少女が姿を見せました。
どうやらこの宿の娘さんとのこと。
少し子供っぽい活発な少女、少し大人びていて落ち着いた雰囲気の少女。
「私は妹のサンよ!良かったら このあといっぱい遊んでね!」
「私は姉のムーン。全く…サンは子供っぽいんだから。」
あなたたちの来訪を心から喜んでいる様子が伝わってきます。
そんなときに女将が戻ってくると。姉妹を見て…。
「こらー、お客様に迷惑掛けちゃダメっていつも言ってるじゃない!」
母である女将は彼女らを叱りつける。
えへへーと舌を出すサン、やれやれといいうポーズを取るムーン。
女将に誘導されて、あなたたちはそれぞれの部屋へと通される。
風情のある和室の客間だった。
「夕食は夜の18時です。ごゆっくりお過ごしくださいませ。」
頭を下げる女将の後ろ、通路の奥で姉妹が手を振っている姿が見えた。
とても賑やかな宿だ。だが何故かあなたたちの中に駆け抜ける感情は…。
“寂しさ”だった。
こうして始まる。双子姉妹と過ごす。一泊二日のちょっぴり奇妙な出来事。