夜明けまでに

タイプ:対立・特殊型

人数:2

リミット:2

舞台:地下研究所

シーン表:地下研究所シーン表

プライズ:青い薬液(保持者:PC1)

製作:@HAL_2002

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今回予告

斜歯忍軍の地下研究所に、ある科学者が呼び戻された。
かつてそこでヒトを超えると言われる生きた兵器を創り出し、
天才と呼ばれた人物だった。

研究所の所長が言う。
あの兵器が暴走し、我々は緊急避難を余儀なくされた。
今は研究所ごと地下に閉じ込めてある。
このまま火を放って塵にすることはできるが、
可能ならば死体が解剖に適した状態であるに越したことはない。
お前はあれを殺すための手段を用意していただろう?

創造者としての責任を取るがいい。
かの怪物を処分せよ。
定められた刻限までに戻らなければ、
忍務は失敗とみなし諸共に研究所ごと焼き尽くす。

なつかしい足音が階段を下る。束の間の再会のために。
地上では夥しい数の忍者が静かに彼らを囲んでいる。
タイムリミットは――


シノビガミ『夜明けまでに』


――ただいま、
――おかえり、
私の、××××。

このシナリオについて

【キーワード】
・キャッチボール的ドラマ作成、エチュードのような対立型
・1on1(GMレス)でも遊べます

【おすすめのPL様傾向】
・ドラマ志向の方、相手PCに深く絡むシナリオが好きな方
・人外&人間、実験体と研究員とか好きな方
・困難な状況を全力で覆すのに燃える方(使命達成の難易度やや高め)
・自分のPCに関する秘密が急に投げつけられたり色々するのを楽しめる方(参考:夜汽車(公式)、出口なしシリーズ等)

【その他】
・1on1で遊ぶ場合のため、【秘密】は特定のURLにアクセスして閲覧するようになっています。(=このページで秘匿情報を開けても大丈夫です)
・今回予告とHO表書き、レギュレーションを一覧できるページがあります。
 勧誘時など、よろしければご利用ください。↓
https://docs.google.com/document/d/1ERj4SxAbyI0nloHgA1oeWFeSG7BlODFxzhGdUniN6KE/edit

レギュレーション(一般的な項目)

≪使用ルール≫
▼使用ルールブック:
 「基本ルールブック」または「スタートブック1&2」。スタートブック1のみも可。
▼現代編(現代退魔編に変更も可)、「中忍頭」で作成
▼選択ルールの扱い:
・下位流派可。従者・一般人なし。
 基本ルールブック環境の場合、加えて奥義開発も可。
・禁止:背景「抜け忍」「旧怨」「目撃者」「士道」「不忍」「邪恋」「侵蝕」、奥義改造「人数限定」
    ルール「死亡」の自主選択(殺害はクライマックス勝者の権利となります)

≪セッション中≫
▼プライズの扱い
 ・秘密の閲覧は、プライズの所持者のみが可能である。
 ・プライズの移動は、戦果によってのみ行われる。
 ・プライズの使用は、クライマックスの終了後の所持者が可能である。 
▼互いの【居所】は入手済で開始。
▼クライマックスは2サイクル目の終了後に自動的に発生する。

レギュレーション(特殊な項目)

≪「戦果」関連≫
▼「戦果」として、通常のルールにあるもの以外に以下のいずれかを選ぶこともできる。
 ・プライズを相手に押し付ける。
 ・知っている【秘密】の文中の[ ]ひとつで囲まれた文言を書き換える。(詳細後述)
 ・(クライマックス勝者のみ)敗者を「死亡」させることを選択する。
▼クライマックスの勝者は「戦果」に加えて以下の権利を得る。
 ・エピローグ第一シーンに登場するPCを確定する。

≪[ ]で囲まれた部分について≫
(書式の例:「あなたは[(1)斜歯忍軍]の所属である」)
▼知っている【秘密】(自分のものを含む)の文中の[ ]内の文言は「書き換え」が可能である。書き換えに際してのルールは以下の2つ。

(1)書き換えが行えるのは、「シーンプレイヤーとなったシーン中のいずれかのタイミング」と「戦果として書き換えを選んだ時」である。
(2)書き換えを行った場合、当該の[  ]についている番号を消去すること。番号が消えた[  ]内は、以降上書きされない。

地下研究所シーン表

02:資料保管室。細かく仕切られた金属製の棚に、ファイルや箱の類が無数に沈黙している。
03:ホール。壊れたモニターが壊れた映像と雑音を流し続けている。
04:機材や薬品が実験途中で放り出された実験室。職員がよほど慌てて脱出したものと見える。
05:個人の研究室と思しき部屋。荒らされてから放置された形跡がある。この部屋はかつてPC1のものだった。
06:広い廊下。職員が暴走したPC2と交戦した際の、真新しい戦いの爪痕が残っている。
07:冷たい灰色の部屋の入り口。壊れた拘束具が壁に残っている。
08:照明が半分ほど破壊された広いロビー。隅の自動販売機に、PC1の好きだった飲み物がまだ売っている。
09:天井の高い広い部屋。誰もいない監視階の硝子窓が冷たく見下ろしている。
10:倉庫。中には取り扱い注意のマークが貼りつけられたコンテナや箱、壊れた檻。
11:モニタールーム。壁面に並ぶ無数のモニターが、無人の各所を映し出している。
12:エントランスホール。地上に繋がる階段の手前。ハッチの閉じられた地上から光は届かない。

※セッション中に一度選択された場所は、以降シーンプレイヤーが希望すれば、
シーン表を振らずにその場所を舞台にすることもできます。

1on1での遊び方 & 2回目以降の遊び方

【1on1で遊ぶ場合】
・ルール処理のため、どちらかのPLさんに「GM役兼任」をお願いします。
 どちらかというとPC1の担当者さんがおすすめです(プライズの初期所持者であるため)。
・兼任PLさんがこのシナリオの「秘匿情報閲覧」をしても大丈夫です。
 秘密はURLで記載されていますので、相手PL様にそれを渡してください。

【2回目以降で遊ぶ場合】
・片方のPLさんは未プレイである必要があります。
・既プレイのPLさんはPC1を担当してください。

FAQ

【ルール面】(ネタバレなし)
Q.対立型と特殊型にチェックが入っているが、どちらかと言えばどちらか?
A.対立型です。
 結果的に双方の使命が達成される可能性が「限りなく低いが恐らくゼロではない」ため特殊型にもチェックをいれていますが、飽くまで結果の話であり、PC同士の協力的な行動の結果である必要はありません。あなたの望む結末を、勝って力ずくでもぎ取ってください。

Q.メインフェイズ中に地上に出ることはできるか。
A.シーン表がすべて地下研究所の内部になっているため、基本的に出られません。

Q.「エピローグ第一シーンに登場させられるPC」に死体を選ぶことはできるか
A.できないものとします。
(遺体を抱いて登場する演出は可能ですが、遺体は登場人物にカウントしません)
 また、勝者が登場を決められるのは「PC」と記載されているので、
 NPCの登場の有無は操作できないことにご注意ください。

Q.エピローグ第一シーンで「登場人物」の裁定(=「地上の斜歯忍軍」のとる行動の決定)に迷った
A.この関連で何かしら裁定に迷うことがあった場合、以下を基準としてご利用ください。
「NPC『地上の斜歯忍軍』は、(ルール的に【秘密】の調査判定という行動をしていないため、)外観とハンドアウトの表側を信じて行動します」。

【演出面・設定面】(ネタバレなし)
Q.PC2は怪物的な外見なのか、また、陰忍の一族でなくてよいのか?
A.人間からかけ離れたバケモノでも、可憐な美少女でもOKです。PC2のPLさんのお好みの設定で構いません。
 斜歯の研究で作り出された存在として、どの流派の力を用いるキャラデータでも可という形でお願いします。

Q.プライズ「青い薬液」の容器はどんな?
A.小瓶、シリンジ、アンプルなど自由です。PC1に似合う設定で構いません。また、投与の仕方も注射・内服などどうやっても効きます。
 特に希望の形がない場合、デフォルトのイメージは透明なガラスのアンプルに入ったものです。

【※以下、ネタバレありの項目】(スクロール)



Q.「セッション前の書き換え」でも、番号の消去などは行うのか?
A.はい。「[ ]で囲まれた部分」の書き換えであれば、当該のルール(1)(2)を通常通り適用してください。

Q.協力型ではないのか?
A.はい。恐らく、よくてどちらかの望み(使命)しか叶わないであろうためです。
 たとえ相手が望まなかろうと、ということで対立寄りとなっています。

連絡先とお礼

twitter:@HAL_2002
・お気軽にお問い合わせください。
 ネタバレ案件の場合、リプライでなく必ずDMでお願いします。
 質問DMしたいからフォローして!とお申し出頂ければすぐします!
(旅行等で不在の可能性があるため、3日ほどは余裕を持って頂けると安全です)

※もちろん、GM様が判断可能な場合は作成者のことは一切お気遣いなく、GMのご判断を優先してください。

【Special Thanks】
・やっきぃくん、ありろくん(テストプレイ、調整協力、PC2の秘密やCX周りのアイデア等)
・ひろさん(ハンドアウト文言修正、FAQ追加)

更新履歴

2016.04.02 敗者の殺害権利を「戦果」に移動(クライマックス勝者のみ)
2016.05.05 FAQ追加、NPCハンドアウト表の紛らわしい単語修正
2016.06.08 GM用「タイミング別チェックリスト」微調整(クライマックス後の確認順)

ハンドアウト

PC1(創造者) 推奨:斜歯忍軍

【導入】
あなたはかつてPC2を創り出した科学者だ。このほど斜歯のとある研究所に呼び戻され、PC2の処分を言い渡された。あなたは「青い薬液」を持って懐かしい地下への階段を下る。
あなたの【使命】は、夜明けまでにPC2を殺すことだ。

【使命】
夜明けまでにPC2を殺す。

PC2(創られた怪物) 推奨:自由(斜歯忍軍のみ不可)

【導入】
あなたはかつてPC1という研究者に作り出されたバケモノだ。PC1はある日唐突にあなたを捨てて姿を消した。あなたはそれから数々の非道な実験の餌食にされ、地獄のような日々を生きてきた。そしてとうとう狂気に落ち、力の制御ができなくなった。
あなたの【使命】は、PC1に復讐することだ。

【使命】
PC1に復讐する。

NPCハンドアウト

プライズ 概要:青い薬液

【設定】
PC1が用意した、対PC2の特効薬だという薬液。宝石のように透き通っている。特定の血液を加えることで効果を持つようになるため、他の斜歯の研究者たちには扱うことができなかった。

【使命】

1 概要:地上の斜歯忍軍

【設定】
※このNPCの【秘密】は、通常の調査判定の対象とならなかった場合にも、メインフェイズの終了後には自動的に公開される。

地下研究所の所長率いる斜歯忍軍の精鋭たち。PC1にPC2を処分させ、死体を入手すべく地上で待機している。このままタイムリミットである夜明けが訪れた場合、研究所を爆破・焼却する準備がある。

エピローグの第一シーンは必ず地上のシーンとなる。このNPCの効果により、当該シーンの登場PCが下記の状態の場合は、それぞれ以下の状況が発生する。
・誰も登場しない場合:PC1とPC2は「死亡」する。
・両PC、あるいはPC2のみ:PC2と「地上の斜歯忍軍」は相打ちとなって「死亡」する。

【使命】