出口なし

タイプ:対立型

人数:2

リミット:2

舞台:203号室

シーン表:下記

プライズ:記憶(保持者:PC2)

製作:@HAL_2002

ツイート

今回予告

とある地方の山中。ぽつりと建つ古びた木造の病院の入院病棟、2階の203号室。
ベッドに腰掛けた患者の傍らに、ひとりの医師が腰掛けて話を聞いている。
患者は言う。何か大きな罪を犯したのに、それが何なのか思い出せない。
静かな病室で、カウンセリングは続く。

病室の外に人影はない。長い廊下を見渡しても、階下に降りたとしても。
生きて動く者は一人もいない。
ただ、203号室から、話し声がぽつぽつと無人の廊下に漏れ聞こえている。

(――数か月前、忍務の帰途で大怪我を追った忍者をこの病院の医師の1人が保護した。
 隠れ潜む忍者であったその医師は、同情か仁愛か気紛れか、傷ついた忍者が身元を隠して心身を癒せるように尽力した。
 病院の人々は患者をあたたかく遇し、忍者は生まれて初めて味わうような静かで安らかな日々を過ごした。
 その束の間の静穏が、壊れる日までは)

その日壊れたものは、ほんとうは何だったのだろう。
真実は何処に?

――さあ、先生。あなたの患者が待っています。

レギュレーション

「基本ルールブック」使用。PCは中忍(GM、PL全員が了承するならもっと上にしてもよい)。
一般人不可、下位流派あり、背景あり。
★キーワード:記憶の混乱、妄想の錯綜/キャッチボール的ドラマ作成

▼プライズあり。プライズの秘密は持ち主のみ閲覧可能。
▼プライズの移動は戦闘の結果によってのみ行われる。勝者は戦果として「プライズを相手に渡す」ことを選んでもよい。
▼互いの居所は入手済で開始。第2サイクルではPC1が行動順を決定できる。
▼クライマックスは2サイクル目の終了後に自動的に発生する。

「出口なし」シーン表

02~03:古い木造の入院病棟、203号室。遠い廊下で何か小さなものが落ちて砕ける音がした
04~05:古い木造の入院病棟、203号室。ひどく静かだ。会話の間に落ちる静寂が胸に刺さるほどに
06~07:古い木造の入院病棟、203号室。窓から吹き込む晩秋の風がカーテンを静かに揺らす
08~09:古い木造の入院病棟、203号室。2人部屋だがPC1の使っていないベッドは空いている
10~11:古い木造の入院病棟、203号室。サイドテーブルの花瓶には数日前に生けた花
 12 :古い木造の入院病棟、203号室。扉の外、建物のどこかから、パチッ、と、木片が小さく爆ぜるような音がした

連絡先など

twitter: @HAL_2002
分かりづらい所などございましたら
お気軽にお問い合わせください(挨拶不要です)。

▼GMと1対1で遊ぶことも可能です。その場合GMは余った方のPCを担当してください。
▼ハンドアウトを渡された時のびっくりに近い感覚が複数回味わえるかもしれないシナリオです。アドリブのキャッチボールのお好きなプレイヤーさんに是非。
(秘密が急に来るので、自PCに急な変化が起こる可能性を許容できると安全/公式シナリオ「夜汽車」が大丈夫だった方は特に向いてます)
▼時間に余裕があり、秘密等をじっくり楽しみたい場合は1サイクル伸ばして遊んでもOK。

ハンドアウト

PC1 推奨:自由

【導入】
あなたは数か月前PC2に救われ、この病院に入院している患者である。
何か大きな罪を犯したのに、それが何なのか思い出せない。
何らかのショックによる一時的な記憶障害だろうと医師は言う。
あなたの【使命】は記憶を取り戻すことである。

【使命】
記憶を取り戻す

PC2 推奨:自由

【導入】
あなたはこの病院の医師である。何らかの理由で隠れ潜む忍者であったあなたは、同情か仁愛か気紛れか、数か月前にPC1を匿い、その主治医をつとめてきた。
体の傷が癒えたというのに、PC1は何らかのショックで起きた記憶障害に悩んでいる。
あなたの【使命】はPC1に記憶を取り戻させることだ。

【使命】
PC1に記憶を取り戻させる

NPCハンドアウト

記憶 概要:プライズ

【設定】
このプライズはPC2が所持している。ハンドアウトと同時に手渡すこと。

【使命】