2:中庭。かつては鍛錬の場として使われたそこは、一面の雪に覆われている。
3:調理場。絶えず煮炊きをするここだけは、冬の寒気の近づく隙もない。
4:ここは雪吊りされた松の並ぶ庭園だ。時折、緩んだ雪が鈍い音を立てて地に落ちる。
5:外ではしんしんと雪が降り続く。静寂の中、ストーブ上のやかんが音をたてる。
6:長い廊下に足音が響く。過ぎゆく部屋から聞こえるのは、誰の囁き声か。
7:誰もいない静かな和室に、パチパチと囲炉裏の火の音が爆ぜる。時折吹く冷たいすきま風にその火がゆらゆらと揺らめく。
8:……窓を打つ音が、確かに聞こえた。この雪の中、誰かが外にいるというのだろうか?
9:暗闇の中に立てられた一本の蝋燭。揺らめく火に人影が浮かんだ気がした。
10:屋敷内の一室。外の雪が音を吸い込み、部屋の中までも一面の静寂に満たしている。
11:玄関。置かれた靴のうち一足は、もはや永遠に使われることはない。
12:深々と積もる雪、冬の静寂。そんな中響き渡る、硬質の音。そう、何かを打ち付ける音が聞こえる。シーンに登場したキャラクターは《呪術》で判定し、成功すると誰かに《呪い》の変調を与えることができる。失敗すると《呪い》の変調を受ける。