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シノビガミ リプレイ『呪言神歌』

M3.メインフェイズ/第3サイクル(前編)

舞台裏の反応

広がる動揺


【香織】
おかしい、色々調べて有能さをアピールするシーンだったはずなのに・・・
どうしてこうなった!?
【亜里沙】
うふふふふ。あたしのこと口止めする必要、なかったみたいやねえ
【銀】
あわわわわ あわわわわわわ あわわわわ
【亜里沙】
かおりん、せつないわぁ
【GM】
せつないけどボンクラムーブw<みんなに知らせる
【亜里沙】
ちゃうねん。みんなとイチャイチャしてる桐仁くんが悪いねんw
【桐仁】
してないw
【亜里沙】
いや、この場合は正確にはみんな(というか桐仁くんとセンセ)に可愛がられてるあの娘っこが悪いねんなw
【香織】
魔性のヒロインw
亜里沙の方がよっぽど魔性の女なのにねえ。
【GM】
魔性のヒロインズw
【亜里沙】
あたしは恋する少女を応援したい親切なおねえやんなだけやでー


GM注釈
第2サイクルの最後のシーンを受けて動揺するプレイヤーたち。
GMは笑いを堪えきれない。

【桐仁】
わかってたけど後手後手だよ!ちくしょーw
【GM】
後手後手って主人公っぽくないすか?w
【桐仁】
ロール的にはある程度状況が悪化したほうがおいしいのも確かなんですけどねぇ。


何の秘密が開いてない?

【香織】
完全ブラインドなのは銀と亜里沙の秘密か。
【桐仁】
1サイクルしかないからなー
【香織】
そういや、プライズって秘密あるんですか?
【GM】
はい。プライズにはそれぞれ秘密があります。
【桐仁】
え、プライズに秘密があるの?
【GM】
はい。プライズの秘密を調査出来るのはそのプライズを保持している人間だけだと思ってください。
【銀】
むむむ……どうすりゃえーねん
プライズっつーと例のアレなわけで。
【桐仁】
アレかー
【銀】
アレどうすりゃいいんだ……


【GM】
さて、第3サイクルの最初はマスターシーンからいきます。

M3-1.少女は深淵を覗き込む

マスターシーン


オフィス街をふらふらと歩く宮前カタリ、いや宮前コトリ。
幽霊のように歩きながら、始まるのは己との対話か。
ふらふらと、ふらふらと。
その幽霊歩きは儀式であった。次第に歩みは舞いへと変わる。
表情は消え、見つめる先は…

【GM】
コトリは情報判定を行ないます。GM権限で成功とします。
調べる対象は巨神魂魄丸。

舞台裏の反応
【銀】
あーーーーー!!
【桐仁】
そうきたかぁ…
【香織】
なん・・・だと・・・?!

【GM】
情報結んでるのは銀と桐仁ですね。秘密をお教えしましょう。

巨神魂魄丸の秘密

巨神魂魄丸とは、狭き門によって呼び出されるエネルギー体。
渡来人の力と死者の魂が宿る。
宿る魂は、呼び出した者と血の絆がある者の魂である。
死者が巨神魂魄丸を手に入れた場合、その者は生者として蘇る。
生者が手に入れた場合、その者は絶大な力を手に入れ忍神となる。
なお、この効果によって忍神となった者は、以降、渡来人として扱われる。
(忍者としてのそのキャラクターは死亡する)
複数の巨神魂魄丸を手に入れることで、その力は始祖に近づく。

己に宿った秘密を知ったコトリの目に光が宿る。
「なら…!」
1つのアドレスを手に、コトリは決意した。

【GM】
シーンを終了します。

舞台裏の反応
【桐仁】
ほほう……
【銀】
むむむ!!
【亜里沙】
ほな、プライズ「巨神魂魄丸」の秘密はあいたわけやね。プライズ「狭き門」はまだなんやねえ
【香織】
巨神魂魄丸を入れられて復活し、そのまま保持してるのか
【亜里沙】
うーん、なにを決意しはったんやろ
京都では誰かが出かけるとき「はようおかえり」て声かけてあげんねんけど……さて、コトリちゃんは桐仁くんのところに戻ってきはるんやろか、ねえ?
【桐仁】
さあ、ね
しかしこれはどう動いたものか…

情弱と人の価値

【GM】
あれ。思ったんだけど、鬼怒川情弱?
【香織】
うん、かなりw
【亜里沙】
情弱かどうかなんて、その人の価値とは関係ないねんで……(菩薩っ面)
【GM】
感情のないぼっちは黙ってろ!w
【亜里沙】
いけずなお人やわーw

【GM】
それじゃ続けて情弱鬼怒川のマスターシーンいくね。
【亜里沙】
わー!
【銀】
うわー!!
【GM】
コトリの弱みにつけこむね^^
【香織】
鬼だ!w

M3-2.忍の使命は何より重く

マスターシーン


【GM】
では鬼怒川のシーン。
香織さんも出てきてもらえますか?
【香織】
あいさー
【GM】
暗闇の中、頭をほじくられる香織のシーンで良いですか?
【香織】
やめてー!
【GM】
それではほじります。ウィーーン。

舞台裏の反応
【銀】
ほじられる? ほじられてる? ……まあ様子見よ
【香織】
なんという非道ドリル。香織は泣きそうですよ、ええ。
【亜里沙】
あらあら。
【銀】
右手がドリル……だと……!?
【桐仁】
掘削術があれば間違いなくドリルですね。

【GM/鬼怒川】
「泳がせていた甲斐があったと言うものよ。色々と仕入れてきたようだな」
【GM】
というわけで香織の情報を全ていただきます。
【香織】
「うああぁぁっ!く、はっ!・・・ぜえぜえ」
【GM/鬼怒川】
「甘露甘露。心を知る鍔鑿は面白い反応をするもんだな」
【香織】
全部かー

舞台裏の反応
【亜里沙】
これは感情による情報共有の演出、みたいなものやろか
【GM】
えー、感情を結び損なったので、ここで情報を回収して情弱から抜けだそうと画策したシーンです。
特殊ではありますが、情弱のままだとボンクラすぎるので回収します。
本当はオープニングで感情取る予定だったんですが、すっかり忘れてて情弱になったんですよ☆(GM大誤算)

オープニングで香織とGMの間で行われた会話

【香織】
鬼怒川は香織に感情取ってるんでしょうか?
つまり情報共有は発生するかどうか。
【GM】
とっていません。発生しない、と思ってください。
いや、本当はとろうと思ってたんだけど、そっちからだけ、って言っちゃって巻き戻りきかないからいっか、ってw
【香織】
おいぃ!w

【香織】
じゃあ息も絶え絶えに「ど、どうして・・・?」とか聞く。
【GM/鬼怒川】
「どうしても何も。鍔鑿は全て我が手駒よ。指矩班が上忍、鬼怒川論悟を舐めるな」
【香織】
「ひどい・・・私のことも利用・・・してただけ・・・だったんですか・・・?」
【GM/鬼怒川】
「当たり前だ。上手く泳いでくれたようだな。貴様の感情も全て、面白いものだ」
【GM】
で、十分に吸い取ったところでぽい、と投げ出す。
【香織】
「かはっ・・・!」地面でびくびくしてる。
【GM】
というところで現れるのは宮前コトリ。
【GM/鬼怒川】
「ふは…いいタイミングだな。よく来てくれた」
【GM/コトリ】
「…その人は?」
【香織】
「貴方・・・なんで?」
【GM/鬼怒川】
「気にすることなどない。要件を話せ」
【GM/コトリ】
「母に会う方法を、教えてくれると」
【GM/鬼怒川】
「ふふ…そうか、そうであったな。全てを知ってなお、それを望むか」
【GM/コトリ】
「ええ、全てを知ったからこそ。私が開ければいいのでしょう?」
【GM/鬼怒川】
「まさに」
【GM/コトリ】
「どうすればいいの?教えて」
【GM/鬼怒川】
「ふふ、あせるなあせるな。時はまだある。狭き門の在処でも探るのだな」
【香織】
必死に回復に努めつつ様子を見ています。もぞもぞ。
【GM/鬼怒川】
「見たのであろう。信頼する者たちが、忍の者として己のことを話す姿を」
「探せ探せ。探るのだ。忍者であれば、己が使命のために」
「誰かが持っておるぞ。誰かがそなたを騙しておる」
【香織】
「違う!あの人たちは貴方のことを心配して・・・!!」
【GM/鬼怒川】
「黙れ!」バーン!>香織
【香織】
「うあああっ!・・・が、は・・・」

【GM/鬼怒川】
「さて、少々五月蝿くなりそうだ。時が来れば、迎えに来よう」
【GM】
と言って去るよ。
コトリは悶絶する香織を見ながら
【香織】
「ダメ、ダメだよ・・・その道は・・・」って必死にコトリに手を伸ばす
【GM/コトリ】
「……分かってる。けど……」
【GM】
香織の手は取らず、1本の苦無を手に姿を消す。
というところでシーンを閉じます。
【香織】
がくり・・・

舞台裏の反応
【桐仁】
ギャー!!!
これは困ったことになりそうだ。
【銀】
かおりんありがとう……
【香織】
鬼怒川さん、マジ外道。
【銀】
かおりんいい子やな……ごめんなさいキツクあたってごめんなさい

【香織】
いや、香織的にはコトリのことも憎いと思う部分もあるんですよ?
【亜里沙】
憎かったら取り除いてしまえばよろしいのに、ねえ? うふふ
【銀】
黙れ京女w

【香織】
先に動きたいけど・・・いや待って!
【桐仁】
先に行きましょうか?
【香織】
いや、先に動いても良いですか?
【桐仁】
じゃあ、どうぞ。
【香織】
話して、決めて、託したい。

M3-3.失望の決意、裏切りへの扉

シーンプレイヤー:橘 香織


【香織】
ではシーン表を振ります。
【ダイス】
無機質な感じのするオフィスビル。それは、まるで都市の墓標のようだ。
【香織】
じゃあダメージの回復に努めてやっとこ動けるようになったら桐仁を探すよ。
というわけで先輩に出て欲しい。
【桐仁】
俺か。でましょう。

舞台裏の反応
【銀】
あれ? 既に桐仁の感情も秘密も持ってたんじゃ?さらに何か調べるのかな。
【GM】
ラブレターでも渡すんじゃ?
【香織】
それは先輩と話してから決める。
【亜里沙】
……。

【桐仁】
俺はカタリを探してるんですが、見つけられてません。
【香織】
じゃあカタリを探してる桐仁に声をかける「先輩!」
【桐仁】
「……橘」振り返りながら、力ない声で言います。
【香織】
で、さっきあった事を簡潔に話す。鬼怒川に無理やり情報を取られてカタリ、もといコトリが来た事、など。
【桐仁】
「それは本当なのか!? カタリがどこへ行ったのかわかるか?」手がかりをつかんだという感じで。
【香織】
「いえ、どこに行ったのかまでは。ほぼ行動不能でしたし」って残念そうに目を伏せる。
【桐仁】
「そう……か……すまない、取り乱した」
【香織】
「先輩。一つ聞いて良いですか?」って真剣な口調で聞くよ。目をまっすぐ見て。
【桐仁】
「……何だ? あらたまって」

【香織】
「忍者ではなく一人の人間として、嘘偽りの無い気持ちを教えてください・・・
宮前カタリ、いやコトリに対する感情は愛ですか?それとも罪滅ぼしや義務感から来るものですか?」

舞台裏の反応
【亜里沙】
キマシタワー!
【銀】
キマシタネー!!
【香織】
この回答で私の行動指針が決まる。
【GM】
いいなぁ、かおりん、これはニヤケざるを得ない。
【亜里沙】
うふふ。正念場やねえ
【香織】
うん、正念場だね。
【銀】
(はらはら)

【香織】
秘密は知ってるぞ、と言外に言いつつ。

【桐仁】
少し黙って、「あれは、俺の贖罪だ。ただ、それだけなんだ」と。

【香織】
「・・・そう、ですか・・・」って残念そうな声で言うよ。
OK、心を決めた。

【香織】
GM、狭き門の秘密を調べます。

【GM】
了解。
【香織】
絡繰術とかかな?
【GM】
そうですね。絡繰で調べましょうか。
【香織】
2D6 >= 5 (判定:絡繰術)
【ダイス】
4[2,2] > 4
【香織】
しまった!かっこつけないで感情修正貰っとけばよかった!w
【桐仁】
いや、待って。俺が遁甲符を使うぞ。
【香織】
ありがとうございます!
今度こそ感情修正もらえますか?
【桐仁】
感情修正もつけよう。
【香織】
では!
2D6 >= 4 (判定:絡繰術
【ダイス】
7[3,4] > 7
【香織】
ふう、成功。
というわけで私と先輩に秘密くださいな。

狭き門の秘密

狭き門とは出島と現世をつなぐ幽界門である。
肉体を持ったままではくぐれない。
異界の巫女の一族である宮前家が保管していた。
狭き門の力の解放には、宮前家の奥義『呪言神歌』(範囲攻撃)が必要である。
奥義『呪言神歌』で狭き門を保有する者の血が流れることによって、
門は開かれ「巨神魂魄丸」が現世にやってくる。
閉じるためには
  ・宮前家の者の魂
  ・『忍神』の力
  ・大量の死者

のいずれかが必要となる。

【香織】
「先輩、良ければ話してくれませんか?」って。
意訳:巨神魂魄丸の秘密を教えて欲しいなー
【桐仁】
ああそうか。情報交換で渡そう……巨神魂魄丸の秘密を渡す。
「実は……」

【香織】
「先輩の望みはなんですか?」
【桐仁】
「俺の使命は、カタリを守ることだ。それが望みだ」
【香織】
「先輩、これは貴方に託します」って狭き門を渡す。
「コトリちゃんは狭き門を探してます。これがあれば母親に会えるって信じて」
【桐仁】
「だめだ、これは受け取れない」
【香織】
「狭き門が開けば宮前家の者が死にます。コトリは門を開けるのが望みです。そして鬼怒川の狙いも」
「彼女の願いは「母に会う」こと、ですから」
【桐仁】
「……要は、狭き門を開けさせなければいいんだろう。そのためには、俺が持ってちゃダメなんだ。」
【香織】
「でも、それは私が持ってても同じですよ?」って。
【桐仁】
「……いや、お前が持っててくれ。俺以外ならいいが、俺じゃダメだ。」

GM注釈
「雨森桐仁を殺す」使命が「狭き門を開く」ことにつながることを心配しての言葉。

【香織】
「・・・先輩がそういうなら」って引っ込める。
【桐仁】
「……すまない。いや、ありがとう。そろそろ、俺は行くよ。」
【香織】
「わかりました。じゃあ、先輩・・・さよなら」って立ち去るよ。
【桐仁】
「……さよならだ」と言って去ろう。

舞台裏の反応
【亜里沙】
うふふ。しかし香織ちゃんはまあ、突撃娘やねえw
【香織】
先輩を追うために機忍になったくらいだからね!
【GM】
そうだったのか香織、なんと健気な…
【亜里沙】
ふふ。香織ちゃんにはせっかくいろいろ言うてあげたのに、なんやあんまり「アドバイス」役に立ててくれへんかったねえ……
【香織】
私は私の生きたいように生きる。それが「我」でしょう?
【GM】
狭き門の行方はどうなるのかなー
【亜里沙】
ふふ、なんならあたしが預かってもええねんけどねえw
【香織】
亜里沙は信用出来ないなあw

次の相談

【GM】
調査可能な秘密で開いてないのは銀と亜里沙かな。
【香織】
そう、銀と亜里沙が開いてない。銀はなんとなく想像がつく、だから亜里沙が分からない。
【亜里沙】
なんのことやろねえw
【香織】
アンタの行動指針だ!w

【桐仁】
ちょっと予定が変わったなぁ。
【香織】
私も予定が変わったなあ。
【亜里沙】
ふふ。桐仁くんはどうするんやろかねえ
【桐仁】
このまま状況が変わらなかったら、亜里沙と話に行くよ。
【亜里沙】
桐仁くんが情報ほしいんやったら、あたしは提供してもええよ? いろいろ
【GM】
やだそれこわい
【亜里沙】
あたしが出て情報しらべて、そのシーンで情報交換してもええし
【桐仁】
うーん、亜里沙のシーンに出してもらえるならそっちの方がいいです。
こっちの目的は情報じゃないんですが。

【亜里沙】
ふうん。銀せんせえは?
【銀】
コトリと話をしたい。それから情報かな
私先でいいですか?
【桐仁】
銀先生先なら、こっちとしては都合がいい。
【亜里沙】
ええよー
【GM】
では銀から。

【桐仁】
先生どこを調べるんだろうなぁ。
【亜里沙】
あたしのオススメは香織ちゃんやねえ。なーぜか「狭き門」もってたし、ねえ? ふふふ。

M3-4.剥がれ落ちる仮面

シーンプレイヤー:山地 銀


【GM】
銀先生、宜しくお願いします。
【ダイス】
世界の終わりのような暗黒。暗闇の中、お前達は密やかに囁く。
【銀】
暗黒ですかわかりました。
じゃあ、どことも知れぬ闇の中、気配を追って走る
【GM】
誰出るべき?一人でいい?
【銀】
コトリさんに
「宮前! どこだ! いるんだろう!?」必死
【GM】
はい。
では、必死の捜索で、彼女の姿を見つけます。
【GM/コトリ】
「…ああ、先生」
【銀】
「宮前……」
【GM/コトリ】
「どうしたの?私にはもう迷いも悩みもないよ」
【銀】
どんな顔してる?>コトリ
【GM】
忍の者の顔。学校で見た無邪気な『宮前カタリ』はそこにはいない。
【銀】
ぐっ。「早まるな。鬼怒川はお前を利用しようとしているだけだ……」
と、ムダとは思いますが
鬼怒川の秘密を渡しておきます。
【GM/コトリ】
「だと思います。でも、それは皆そうなんじゃないんですか?」
【銀】
「な……」
【GM】
了解。鬼怒川の秘密を知って、一瞬びくり、とするけど
【GM/コトリ】
「先生だって…何を考えているのか」
【銀】
「私は……!!」まっすぐにコトリを見る
「忍である以前に、お前の先生だ。それは信じてくれ。お前を……助けたいんだ」
【GM/コトリ】
「はは、冗談ですよ。信じてますよ、先生」 上っ面で話しているのを隠そうともしない
【銀】
「このままではお前は……巨神魂魄丸を抜かれて死ぬ」
【GM】
死ぬ、という言葉にびく、っとする。
だが、態度は変わらない。
【銀】
「私は……もう、何も失いたくないんだ」
【GM/コトリ】
「……」答えられない。動きが止まる。
「私は…取り返したい」
【銀】
「取り返す? 何をだ」
【GM/コトリ】
「私は、母を取り返したい。そのためには何も要らない。こんな仮初の『私』なんて…!」
【GM】
先生と距離をとろうとします。
【銀】
距離を詰める!
【GM】
詰められたら、苦無を抜くよ。
【GM/コトリ】
「邪魔しないで!」
【銀】
「お前がカタリとして過ごしてきた時間は! 友と笑い会ったあの日々は! 全てムダだったというのか!? そんな悲しいこといわないでくれ!」
「頼む……」

舞台裏の反応
【GM】
この言葉は堪えるなぁ。
【香織】
熱血先生、カッコいいぞ!

【GM】
悲しい顔、寂しい顔。
忍の仮面が剥がれ落ち、宮前カタリが顔を出す。
だが、彼女は何も語らず、そのまま姿を消す。
【銀】
じゃあ、闇に向かってつぶやく。「私も……お前と同じなんだよ、宮前」
というところでー。

舞台裏の反応
【GM】
銀先生、どうします?誰かに出てもらうか、このまま判定するとか。
【銀】
誰かにでてもらうかなーと
【GM】
はいはい。
【桐仁】
誰か俺の秘密を先生に教えてあげてほしい。
【香織】
亜里沙さん、出番ですよ?
【亜里沙】
よろしおすけど、まあ先生のお呼びがかかってからやね
【香織】
そだね、先生は私の秘密の方をご所望かもだし。
【桐仁】
判定も1回分あるからわかんないな。
【銀】
了解、でてもらおっかなー? >亜里沙
【亜里沙】
はい、でます

【銀】
おもむろに、コートの袖から拳銃が手の中に滑り込む。
「深淵を覗き込むとき、深淵もまたお前を覗き込む……ニーチェだったか」
闇に向かって銃を構えながら
【亜里沙】
「『怪物』て訳すひともいるみたいやねえ、うふふ」
ゆらりと闇から溶け出すように姿をあらわします
「こんな美女つかまえてひどいわあ」
【銀】
「うまく隠れていたようだが、私の千里銃からは逃れられん」

舞台裏の反応
【香織】
千里銃!w
【GM】
いいな、千里銃!w
【香織】
やっぱリベリオンですよねー
亜里沙さん、完全に怪物ムーブで悪役だよw
【桐仁】
今更だよ!
【香織】
ですよねーw

【銀】
「貴様……どこまで聞いていた」
【亜里沙】
「ふふふ。どこまでやろねえ。それにしてもえらい嫌われたもんやねえ、せんせえ」
【銀】
「私の事も調査済みということか。比良坂の女狐め」
【亜里沙】
「あの子も可哀想な子や。まわりはみーんな、あの子を利用することしか考えてへん」
【銀】
「それはお前もだろう?」ぎらり。
【亜里沙】
「ふふふ。どうやろねえ。でも……せんせえかて、本当は魂魄丸とやらが大事なんやろ?」
「あの子はずーっと、ひとりぼっちや。そんなんもわからんと、『私も同じ』やなんて……」
【銀】
「……お前に何が分かる」抑えた声で。
【亜里沙】
口調を急に厳しく変えます
【銀】
おうぅ?
【亜里沙】
「無様やで? いまさら自分のことをわかってほしいなんて」
「いやや、あたしかてつらいんやー、なんて……忍者とは思えへん。いいえ、大人とは思えへんねえ」
にやりと笑います
【銀】
「よく回る口だな。1つじゃ足りんようだからもう1つくらいつくってやってもいいんだぞ?」
戦闘態勢(茶番)
【亜里沙】
「あらあら、怖い怖い。言い返せんとすぐ力に訴えるんやねえ、鞍馬のおひとは。同じ京とは思えへん、山猿や」

舞台裏の反応
【GM】
「比良坂の女狐」がここまでしっくり来る忍者…
【香織】
素晴らしいよね!
【桐仁】
悪役がハマってるけど、実際どうなんだろうなぁ。
【香織】
さてはて。その辺は秘密を開けてみないことには、ねえ。
【亜里沙】
定番の悪役ムーヴは終わったからそろそろ情報わたそうw

【亜里沙】
「まあ、ええわ。あたしはあんたと戦いにきたんとちゃうねん」
【銀】
「なに……?」ちょっと動揺するw
【亜里沙】
「せんせえがあの子を大事に思てるんはようわかる。そやさかい、ええこと教えたろ思うてねえ」
【銀】
「……何を企んでる?」硬い表情のまま
【亜里沙】
「ふふ。桐仁くん……なんであの子がカタリ……いや、コトリちゃんを守ろうとしてるんか、不思議に思たことない?」
では、桐仁の秘密を先生に渡しましょう
【GM】
さて、桐仁の情報は全員知ったのかな。
では公開情報とします。

雨森 桐仁の秘密(再掲)

宮前カタリの母、宮前家の先代当主を殺したのはあなたである。
神器「狭き門」を解放して渡来人の力を取り込み、
暴走しようとする彼女を止められたのはあなただけだった。
宮前カタリがこの秘密を知った場合、
宮前カタリの雨森 桐仁に対する感情が愛情でなければ、使命を「雨森 桐仁を殺す」に変更する。

(その後で感情が愛情に変わった場合、使命は元のものに戻る)

舞台裏の反応
【銀】
うわー そーゆーことかー
【桐仁】
共有でカタリにも情報伝わりますよね?
【GM】
今、情報共有で宮前カタリ(コトリ)にも雨森 桐仁の秘密が伝わりました。
【亜里沙】
でも、これコトリちゃんの使命は変わらないんとちがう?
【銀】
今愛情だよね? たしか
【香織】
いいえ、狂信です。
【銀】
………………えw
【香織】
先輩に愛情もってるのは、わ・た・し(はあと

【亜里沙】
なんにせよ、いまの彼女は「宮前カタリ」やなくて「宮前コトリ」やろ?
【香織】
カタリもコトリも同じみたいよ?
【GM】
「宮前カタリではない」と第二の秘密に書いてますね。その情報は彼女に既に伝わっています。
ただ、さっきの銀の呼びかけで揺らいでおります。使命が変更されたか否か、保留とさせてください。
【香織】
ほほう。先生GJ!
【銀】
……ほっ。


GM注釈
当初の予定では、「宮前カタリの第二の秘密」が宮前カタリ(コトリ)に伝わった時点で、
この使命変更は適用されなくなる、ということにしていた。(質問してきたプレイヤーにもそう伝えてあった)
ただ、シーン中の銀の行動、及び桐仁の思いにより、迷いが生じた。
そこでこの場では保留とし、シナリオ中にある「もう1つのトリガー」が発動することで
宮前カタリは宮前コトリとしての自覚を持つ、ということにした。
さて、「もう1つのトリガー」とは?

【亜里沙】
「……さて、これをあの子も知ってしもた。あの子は桐仁くんを、どうするつもりやろねえ」
【銀】
「……」複雑な表情
【亜里沙】
「桐仁くんは『自分勝手な』贖罪の気持ちでいっぱいや。あの子が刃をむけたとき、桐仁くんはどうするんやろねえ」
「くくくっ、けひひひひひひっ! ……なんや、ほんまに現し世の人間ておもろいわあ」
【銀】
じゃあ、情報判定やります。
対象は……悩んだんですが亜里沙にしようかな。まだ開いてないし。
【GM】
はーい。お前は一体…!!って奴ですな。何で判定します?
【銀】
じゃあ、山地流忍法“千里銃”の力で……《砲術》とか
2D6 >= 5 (判定:砲術)
【ダイス】
8[3,5] > 8
【銀】
ばっちこーい
【GM】
では銀と桐仁にお渡しします。

比良坂 亜里沙の秘密

あなたは宮前カタリである。
「宮前カタリ」とは宮前家の当主が名乗ることを許された名である。
あなたは宮前家の門外不出の奥義
『呪言神歌(範囲攻撃)』を使用できる。
(この秘密は呪言神歌の奥義情報として扱われる)
あなたの母、先代当主が5年前に忍務の最中に
命を落としたその日から、あなたが宮前カタリとなった。

舞台裏の反応
【香織】
忍法「情弱!!」<1人だけ回ってこない
【桐仁】
やっぱりかーーーーーーーーーーーーーー
あーこれダメダwwwwwwwww
【香織】
灰は灰に、塵は塵に、死者は死者に返せ、とかそんな感じかな、とか勝手の予想してるんだが。
どんな感じなのかしらー。(わくわく
【GM】
どうするのかしらー(わくわく
【桐仁】
「コトリがカタリだと思っている間、使命の変更が適用される」が無効化されちゃうじゃん!

GM注釈
桐仁の言う通り、
宮前カタリ(コトリ)が「宮前コトリ」であると自覚する「もう1つのトリガー」がこれである。
亜里沙が桐仁の使命の適用範囲について気にしていたのはこれが理由。

比良坂亜里沙の使命は第2サイクルで情報を得た直後から
『雨森 桐仁を殺す』に変更されていた。

【亜里沙】
「ふふふ。とうとう知られてしもた、ねえ」
【銀】
「なん……だと……お前は一体」絶句する。
【亜里沙】
できれば魂魄丸の情報ほしいなー、なんて……えへへ
【銀】
あ、そいえば。渡します。

巨神魂魄丸の情報が亜里沙へ渡る。

【亜里沙】
まあ、魂魄丸の情報にはたいして表情を変えず。最後に……
「……あと。せんせえ、あんまりお人好しすぎるんもええことないえ? いつ後ろから刺されるか、わかれへんから、ねえ」
香織の秘密をせんせえに流して、闇に消えていきます。うふふふふ。
【銀】
「せいぜい気をつけるさ」……ってそっちもくれんの!?
【GM】
じゃあこれも公開情報か。

橘 香織の秘密

あなたは鬼怒川論悟の部下である。
あなたはプライズ『狭き門』を所有している。
鬼怒川論悟に命じられ、『狭き門』を起動させるキーである、
奥義『呪言神歌』の持ち主を探している。
あなたの本当の使命は、
【奥義『呪言神歌』の情報を鬼怒川論悟に伝える】である。

【亜里沙】
「ちゃあんと、桐仁くんにも教えたってなあ? あはははははッ」高笑いだけが響きます
【銀】
「……くそッ」誰もいない闇にガンガン打ち込む。
【GM】
じゃあシーン閉じますね。

舞台裏の反応
【銀】
おぃい!? やっぱおまえかーー!!!
やられたわw
【桐仁】
え、あーーーーそっちかーーーーーーw
【香織】
実質持ってるって言ったじゃん「どこにある?>答える必要があるか」ってw
【銀】
うん知ってるーw

【亜里沙】
くふふ。香織ちゃんも大した役者やねえ
【香織】
別に私嘘ついてないもん!(ぷいす
【亜里沙】
そうやねえ。桐仁くんは、たとえ香織ちゃんが鬼怒川の手下やって知っても、なんとも思わへんかもねえ?
香織ちゃんなんて大した存在やないかもしれへんしねえ? うふふ(悪魔)
【香織】
だよねえ。私もそう思うよw>悪魔に同意

次のシーンは…

【亜里沙】
ふふ。桐仁くんはどうするんやろねえ
【香織】
あそこのPC4が悪魔すぎる件w
【亜里沙】
なに言うてはりますねや、あたしは親切にみーんなに情報教えたってるだけやでえ?w
【桐仁】
やっぱり、本当は悪いヤツじゃなかったのかw
【GM】
いやー、それはどうかなーw
【香織】
教え方が悪意に溢れてますよねw

そして物語は収束へ向けて動き出す。
怒涛の第3サイクル後半へ…

【GM】
それでは次のシーン…
【桐仁】
それじゃあお先に。香織に戦闘を仕掛けます。
【香織】
・・・え?

続く!
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シノビガミ リプレイ『呪言神歌』