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シノビガミ リプレイ『秋空に雪舞えば』

ED.エンディングフェイズ


ED-1.あの日から終わらない旅

シーンプレイヤー:森崎 麻子


【麻子】
儀式が終わって抗魔結界が発生した後ぐらいですね
「結界が無事できてるってことは…そっかまた忘れちゃったんだ私」と言いながら左手につけている数珠を見ます
数珠にしては珠の数が少なくその一個一個に文字が刻まれていて、その中の真新しい珠に千という文字が刻まれてます
【GM】
何人犠牲にしてきたんだこの人。
【麻子】
10人ちょっとくらい?まだまだ記録更新中
【GM】
今後も護国のために忘れていくんでしょうねぇ。
【麻子】
「あーあ…思い出せないのに…思い出せないのになんでこんなに痛いんだろうな」数珠のついた左手を太陽にかざしながら眺めてつっと一筋の涙を流します
【GM】
誰も何も教えてくれません。いつまで続くかも見えません。
【麻子】
「でも、もう立ち止まれないの。あの子を最初の犠牲に選んだあの日から」
【GM】
そう、最初から進む以外の道は残されていない。
【麻子】
「これが地獄門崩壊への時間稼ぎにしかならないとしても、私は…」
「お姉ちゃん頑張るから、いつかあたしがそっちに行くまで待っててね麻耶」とつぶやいて村から姿を消します
【GM】
はい、残されたのは平和になった村。いつまでも平穏が続く村。
あなたがまた訪れたとしても、彼らは快く迎えてくれることでしょう。
というところでシーンエンドでしょうか。
【麻子】
はーい

ED-2.永遠に続くもの

シーンプレイヤー:黒河 蓮


【切夜】
コンビ打ちにします?
【蓮】
そうしましょうか。
【GM】
切夜はどうします?
【切夜】
いやぁ、こうなったら最初の関係に戻るんじゃね?と
【蓮】
追い追われの関係に?
【切夜】
そう、殺し殺される関係。
【GM】
なるほど。
儀式の結果、切夜は死ななくなりました。死ぬとしたら、この契約が切れた時です。
切夜が死なない身体になったことは蓮も切夜も知っていて構いません。

【GM】
じゃあ村を出る所から、かな?村の出口あたりで。

【GM】
見送りもいない村の出口。雪が積もっている森へと続く道。
長いこと夢を見ていたような、不思議な気分だ。何かが終わったのは分かる。

【蓮】
「……終わっちゃったねえ」どこか気の抜けた声で。
【切夜】
「そうだな、狐にでも化かされたのかもな」
【蓮】
「なんか嫌な感じがするなぁ。Dr達に頭いじられてこうなるんならいいんだけどさ、あの人達以外にこうされるの、なんかやだ」
【切夜】
「……ん、なんか俺、お前に殺されたような記憶があるんだが」
【蓮】
「うん、奇遇だね、オレも切夜ちゃんのこと、殺したような気がするんだ」
【切夜】
「これは俺、逃げるべきなのか?」
【蓮】
「うん、そうだね」にっこり。
【切夜】
「ちょっ、そうだねじゃねぇぞ、テメェ!」
【蓮】
「だって死なない身体だなんてさ、なかなかない材料だもの」
【切夜】
「死ななくたって多分痛い!すっげー痛い!!」
【蓮】
「今度はあんな風に殺してあげられないけどさー、斜歯に連れてってずーっと生きてればいいんだ」
【切夜】
「お断りします、俺はハグレとして生きるんじゃー!」
【蓮】
「別にオレは切夜ちゃんが実験体でも大丈夫だからさ!」
【切夜】
「俺がよくねぇっつーのにお前ときたらッ」
【GM】
じゃあ、そこからまた戦いが始まるのかな。
【蓮】
「オレがいいからいいの!」
そこから高速機動に入って、戦闘態勢。
【切夜】
「うるせーボケぇ!」高速機動に入って、逃亡態勢!
【蓮】
「待って切夜ちゃん、別に特別なことしないからさぁ!」 斜歯基準で。

【GM】
では、戦いが始まろうかという瞬間。切夜の懐に入っていた包がぱさ、っと落ちる。中身は髪の毛のようだ。
【切夜】
あ、それがあった。あとでもう一シーン貰ってもいいですか?
【GM】
ああ、いいですよ。拾う?
【切夜】
なにげなく拾います。
【蓮】
拾った包みに目が行きます。「……なにそれ」
【切夜】
「もう、勘弁してくれーッ!」と避けんで、逃げる逃げる!
【蓮】
答えが返らなくて煮え切らない感じを抱えつつ。 「待てー!」と叫んで追いかける。
【GM】
そのまま追いかけっこが続いていく感じでしょうか。
【蓮】
そうですね、追いつ追われつの二人のシルエットを写して終わる感じで。
【GM】
はい。では、雪の上に二人のシルエットが映り、シーンエンドとしましょう。
 

ED-3.海に向かって

シーンプレイヤー:無燈 切夜


【切夜】
では、そんなおっかけっこが数日、もしくは数ヶ月続いた後。
切夜は海を目指して、小高い丘を登って居ます。
何故海に向かっているのかはわかりませんが、なんとなく向かっています。
【GM】
いいですね。数カ月後だと、もう冬も終わり、春の海でしょうか。

【切夜】
「まったく、だから言ったんだ」
「なんか頬を張られた気がするし、骨法術で押さえ込まれた気がするし。」
「あまつさえ嫌だっつってんのに、薬まですりこみやがったような気がする。」
と、アタマの中に残っている残滓を吐き出しながら、かき消しながら丘を登っています。
言葉にするたびにこぼれていって、切夜の中に残るものは徐々に少なくなっていきます。
【GM】
か細い記憶。人に話せば夢だと一笑に付されるような残滓。それすらもこぼれ落ちていく。
【切夜】
「でも、多分……」

【切夜】
「……すごく、好きだったんだ。」と、最後の言葉を呟きます。

【GM】
目の前に広がるのは海。
【切夜】
では、そこで渡された髪を見て……

【切夜】
それを海の方に放り投げます。
【GM】
風に吹かれて、海へと散っていく。
【切夜】
「けどまぁ、最後まで言うこと聴かなかったし……」

【切夜】
「お前なんて、大っ嫌いだ!」
海に背を向けて、逃げるように走り出します
【GM】
では、走り去る切夜を映し、シーンを閉じましょう。

散っていった髪はそのまま風に吹かれて海へと消えていく。
見せたかった誰かがいないこの海に背を向けて、切夜は走りだし、生きていく。
季節は春。彼女のいない世界で新たな1年が始まる。

シノビガミ『秋空に雪舞えば』 終幕
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シノビガミ リプレイ『秋空に雪舞えば』