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アルシャード リプレイ『黒き光の咎』

このリプレイについて

このリプレイは、7年前に行ったアルシャード(無印)のリプレイになります。
キャンペーン5話中の4話まで終わったところでGMの就職などがあり、凍結されておりました。
この度、最終話を行う流れになったので、せっかくだから手元にあるログをリプレイとして編集し、公開することといたしました。
話の元ネタは幻想水滸伝Ⅳ。
最後の尻切れっぷりに納得がいかず(後にラプソディアで爆笑と共に解消されましたが)、
TRPGのネタにしようと思いついたのがきっかけで始まったキャンペーンになります。
どうかよろしくお願いいたします。


今回予告


——それは人々を守るための力。
だがその代償は親しき者の命で贖われる忌まわしきもの——

呪われたホズのシャード。
ユベール王国騎士団長グレンは、強大な帝国軍を前にこの神の欠片を解放した。
黒き光に薙ぎ払われていく帝国艦隊。
だがそれで平和は訪れなかった。

己が胸に刺さった刃を見つめながら倒れるグレン。
最期を看取った少年に遺されたのは神の欠片。

その継承と時を同じくして、禁断の力を手にした帝国が、この海を黒く染めようとしていた。

無にして万の力を持つ奈落に立ち向かうため、この地にクエスターが集う。
今この国の命運は彼らに託された。

アルシャードキャンペーン第一話
「黒き光の咎」


——昏き罪の欠片を掲げ、少年は神話になる——

オープニングフェイズ

シーン1:謎の光

シーンプレイヤー:キャプテン・ダン・ジャック 登場難易度:登場不可

【GM】:オープニングフェイズ、いきます。

【GM】:今日も好き勝手に海賊業に勤しむダンからスタートです。

【ダン】:うし、私からか。


キャプテン・ダン・ジャック

クラス:ファイター/2、ドヴェルグ/1

「ご機嫌はいかがかな? 只今この場より、我が海賊団『ハンマー・ジャック』が諸君等全てを支配する!!」

父 ババ・ジャックの跡を継ぎ海賊団『ハンマー・ジャック』の船長となる。
以来、好き勝手に海賊業に勤しみ45歳。七つの海をまたにかけている。
片目、義手。209cm、120kgの巨身海賊。

ハンドアウト:PC4
【アウトロウ/帝国に復讐を誓う海賊】
勝手気ままに生きる海賊としての生活、君はこれが気に入っていた。
その生活がこんな形でうち砕かれる日が来るとは。
帝国艦船を狙っての襲撃中、君の視界は青白き閃光に埋めつくされた。
刃を交えた帝国将校の歓喜の顔を最後に君の意識は闇へと落ちていった。

[コネクション:帝国将校バーツ(憎悪)]

【GM】:海賊『ハンマー・ジャック』は実は結構大きな海賊団です。

【GM】:船も3隻くらい連れて7つの海を荒らし回ってます。

【ダン】:おぉ~♪

【水夫A】:「かしらぁ!次の獲物が見えましたぜぇぇぇ!」>ダン

【ダン】:「ムホホホホ・・・・。 私は今。 すこぶる気分が良い・・・。」>水夫A

【水夫A】:「ならば、やっちまいましょう、やっちまいましょうぜっ!」

【ダン】:「攻撃をしかけい。 すこぶる良い気分を。 はちゃめちゃにハッピーにするのだ・・・。」>水夫A

【GM】:言われた方向に目を向けるなら、【知覚】+2D6で判定してください。目標値は8となります。

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+4: 2D6: (1, 4) = 5 = 9

【ダン】:うし、と、成功~

【GM】:はい、成功です。すると分かります。アレは帝国艦ですな。装備は旧式ですが、それでもただの商船ではありません。

【水夫A】:「砲撃では勝ち目ありませんぜ。白兵戦に持ち込みましょう!」>ダン

【ダン】:「海賊団・・・。『ハンマー・ジャック』のその辞書に。 『不可能』と言う文字は無い。」>帝国艦を見つつ

【水夫A】:「そ、その通りですかしらぁ!!」

【ダン】:「力任せに接近をし。」

【ダン】:「『白兵戦を挑むのだ!!』」

【ダン】:「行け! 我が愛すべき海賊団。」

【ダン】:「『ハンマーァアアアア。 ジャックよ!!』」

【ダン】:「彼奴等を襲い。 強奪を開始するのだ!!」

【水夫A】:「アイアイサー!」

【GM】:舵手がダンの号令の下、力任せの接近をします。全速前進。

【帝国将校】:「な、何だ?!」

【ダン】:「ムホホホホ・・・。 ご機嫌はいかがかな?諸君・・・。」>将校

【ダン】:「我等は・・・。」

【ダン】:「海賊団ハンマーァアアアア・・・・ジャック!!」

【ダン】:「諸君達に襲いにやってきたのだよ。」

【ダン】:「覚悟はよろしいかな?」>将校

【帝国将校】:「あの悪名高き海賊団か!!」

【帝国将校】:「フ、フハハハ。この帝国艦に乗り込んできたのが運の尽きよ!返り討ちにしてくれる!!」

【ダン】:「ムホホホホ・・・。聞き覚えがあるとは、それまた光栄であるな。 だが・・・。『礼儀がなっちゃあいないな。』」>将校

【ダン】:「身の程を教えて差し上げよう!!」

【GM】:話し合ってる間に急速接近し、ラムでどがーーん!とぶつかって部下達が『ロックンロール!!』と叫びながら突撃していきます。

【GM】:ダンの方にも帝国兵が20名ほど群がってきますね。

【ダン】:「ホッホッホ・・・。これまた・・。『大歓迎!!』」>20名

【ダン】:「よろしい。」

【ダン】:「私も。相応の挨拶を諸君達にプレゼントいたそう!!」

【GM】:んじゃチュートリアル的に戦闘を行いますよー。

【クロエ】:ドヴェルグって水兵でも重装備でいけるんだよなあ。。。空とべるから。

【GM】:まず、この20名ですが、モブと言って雑魚に当たります。

【GM】:10名で1体の敵扱いです。

【ダン】:実質2vs1と

【GM】:そそ。で、既にエンゲージして、双方武器抜いてる状態からスタートしますね、今回は。

【GM】:武器は何を使用しますか?

【ダン】:此方は義手の剣を。

【ダン】:「ダン・ジャック・ブレード・・・。 装着!!」<義手に剣をはめ込んだ!!

【GM】:了解です。では戦闘ですが、これは行動値順に行動していきます。

ラウンド1

【ジリ】:…ろけんろーって、シンクロのように海に飛び込んでいくドヴェルグの群れが今頭の中に。

【GM】:モブの行動は本当は最後に回されるのですが、回避もやってもらうために先にこちらが行動しますね。

【帝国将校】:「やってしまえ!!」

【GM】:というわけでゾルダート20人が一斉に襲いかかる!!

【ダン】:「きたまえ。まず。諸君らの挨拶を堪能したい。」>20人

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+5: 2D6: (2, 6) = 8 = 13

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+5: 2D6: (4, 1) = 5 = 10

【GM】:13と10です。これを避けるためには回避値+2D6で判定となります。

【ダン】:回避値は4と

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+4: 2D6: (5, 6) = 11 = 15

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+4: 2D6: (6, 3) = 9 = 13

【ダン】:共に回避。・・・でOK?

【GM】:はい、両方避けました。

【GM】:この時、出目が12だった場合、クリティカルとなって自動成功となります。

【ダン】:「期待外れであるな・・・・。」<ひょいと回避をした。

【帝国兵】:「なな!?」

【ダン】:「教訓を与えよう。」

【ダン】:「挨拶とはこうするのだ。」

【GM】:では、次にダンの行動です。1ラウンドにつき、マイナーアクションとメジャーアクションを1回ずつ行えます。

【ダン】:マイナーは特に無しで、斬り~かな?

【GM】:ここで特技を使うことも出来ます。

【ダン】:まぁ、雑魚相手だし無しで(笑

【GM】:あい、了解。んじゃ雑魚Aの方へどうぞ。

【ダン】:「よろしく哀愁・・・。こう言うのだよ!!」<斬る!!>A

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+7: 2D6: (4, 6) = 10 = 17

【マリー】:おすぃ

【GM】:えーっと、この命中の場合、出目があと1点高ければクリティカルとなっていました。

【ダン】:おぉ!!

【GM】:これは戦士の手という特技でダンの命中クリティカルが1点下がっており、11になっているためです。

【ダン】:なるほど。そうか戦士の手は便利だなぁ。

【GM】:回避しましょう

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+4: 2D6: (3, 6) = 9 = 13

【GM】:喰らいました。ダメージは1D6+攻撃値となります。

【GM】:クリティカルした場合、このダメージに+1D6されます。

【ダン】:「受け取ったようだな。 さぁ、今諸君等の扉を斬り開こう。 鍵の名は。『ダン・ジャック・ブレードだ!!』」<ダメージ!!

【ダン】(ダイス):ドォン!... 1D6+8: 1D6: (5) = 5 = 13

【ダン】:13の斬りです~

【GM】:はい。こちらの斬の防護点が3点。HPが10点ですのでAグループは綺麗に全滅しました。

【帝国兵】:「ぎゃ、ぎゃああぁぁぁ!!」

【クロエ】:ダンの一薙ぎで10人が一挙に死んでしまいました。

【ダン】:「幾つもの扉をこじ開けた由緒ある鍵だ。 どうやらお気に召したようだね?」>悲鳴を聞きつつ

【GM】:ということでこのラウンドは他に行動する者がいないため、終了です。次のラウンドにいきます。

ラウンド2

【GM】:帝国兵Bの攻撃。マイナーで集中!命中値を+2してメジャーで攻撃!

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+7: 2D6: (4, 3) = 7 = 14

【帝国兵】:「どりゃぁぁ!」

【ダン】:「さぁ・・・。諸君。次はどのように私をもてなしてくれるのかな・・・。」

【ダン】:回避!!

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+4: 2D6: (2, 4) = 6 = 10

【ダン】:食らい~

【GM】:はい、このダメージロールで帝国兵は猛攻を使用します。

【ダン】:「ムホホホホ・・・。これはたいそうな・・・・。」>食らう

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+4: 2D6: (2, 1) = 3 = 7

【GM】:……7点の斬り。

【ダン】:カキンですね(笑

【クロエ】:…ダン硬い

【GM】:はい。ではダンの攻撃です。

【ダン】:「しかし・・・。少々派手さにかけるようだ。」

【ダン】:「派手。」

【ダン】:「それはこう言う事を言う・・・。」

【ダン】:んでは。マイナーでテイクオフ!!

【GM】:はい。んじゃ突然海に消えた!(笑)

【クロエ】:マジデ?!

【ダン】:「(擬音・ガォン!!)」

【帝国兵】:「ど、どこへ消えた!?」

【ダン】:そして、メジャー。ロックンロール!!

【GM】:海に消えた頭目に合わせて海賊全員が海に消える!

【ダン】:「ここだよ・・・。」>帝国兵の耳元で(笑

【GM】:そして、全員が「ロケロォ!!!!!」と叫びながらそれぞれの敵へ

【マリー】:全員できるのかよ?!(爆笑

【帝国兵】:「え、えぇ!?」

【ダン】:では、命中更に+1で判定!!

【GM】:んじゃロックンロールお願いします。

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+7+1: 2D6: (4, 4) = 8 = 16

【GM】(ダイス):ころころ... 2D6+4: 2D6: (4, 3) = 7 = 11

【GM】:喰らいました。

【ダン】:16です~>命中

【ダン】:「(擬音・ブシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!)」<ダメージ!!

【GM】:ダメージに+1D6して振って下さい。

【ダン】(ダイス):ドォン!... 2D6+8: 2D6: (4, 4) = 8 = 16

【ダン】:16です~

【GM】:全滅しました(笑)

【ダン】:「授業料は・・・。諸君等の命だ。」

【ダン】:「安いモンであろう・・・。 (バシ!!とキメ)」

【GM】:では、帝国兵の屍の上に立つハンマー・ジャックのクルー達!

【ジリ】:やばい。かっこいい。

【クロエ】:ダンかっけー

【GM】:1人追いつめられた帝国将校、バーツ少尉。

【ダン】:「ムホホホホ・・・・・。」>バーツを追い詰める

【バーツ少尉】:「だ、ダメだ。かくなる上は……」

【GM】:バーツが通信を入れる。

【バーツ少尉】:「準備は整いました。今こそ威力を試す時です」

【バーツ少尉】:「帝国万歳!ヴィンチェンツァ様万歳!!」

【GM】:突然狂ったようにバーツはそう叫ぶ。

【ダン】:「ム・・・・?」>

【水夫A】:「か、かしら!何か光がっ!?」

【GM】:見張りから切羽詰った報告が届く。

【ダン】:「回避は可能か?」>水夫A

【水夫A】:「む、無理で……!」

【GM】:そう聞いた瞬間、ダンを包む圧倒的な青白き光。

【GM】:全てを呑み込む閃光。

【ダン】:「全員。・・・・・・・・水中に潜れ!!!!!!」

【水夫A】:「ま、間に合いませんっ!!!う、うわぁぁぁぁぁぁああああ!」

【ダン】:「(テイクオフを命令し・・・。)」

【ダン】:「(共に光に・・・・!!)」

【GM】:何とか潜ろうとしたダン。その目の前では恍惚の笑みを浮かべるバーツ少尉。

【GM】:そこでダンの意識は途切れます。

【ダン】:「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」意識が途切れ・・・。

【GM】:——暗転——

【GM】:気がついた時、周りにいた部下の艦は全滅していた。

【ダン】:「・・・ッッ!!」<気がつく!!

【GM】:唯一残った旗艦もボロボロ。襲った帝国艦は、ない。

【ダン】:「なんという有様だ・・・。」

【ダン】:「我が父。ババ・ジャックになんと侘びを入れろという・・・・。 (ガクと膝をつく)」

【GM】:と、右手の中に何か硬い感触が>ダン

【ダン】:「ム・・・・?」<固い感触

【ダン】:「こ・これは・・・。 (右手を開く)」

【GM】:それは、淡く輝く古き神々の欠片。

【GM】:シャード。

【ダン】:「これは・・・・。『シ ャ − ド 』」

【ダン】:「シャードであるのか・・・?」

【水夫A】:「か、頭……」

【ダン】:「おおぉおおおおお・・・・。」>A

【GM】:息も絶え絶えの水夫Aがダンへ

【ダン】:「なんと言う有様だ。 カワーダ。」>Aの元へ

【水夫A】:「今まで……楽しかったッス……ありがとう……ございました……!」

【GM】:ガクッ

【ダン】:「カワーダァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

【マリー】:かわだ!!

【ダン】:ババと来たらカワダかなと(笑

【GM】:絶叫するダンにクエストをあげましょう。

【GM】:【キャンペーンクエスト:帝国への復讐】

【ダン】:「許さんぞ・・・。帝国よ。 諸君等は今。 『海賊団ハンマージャックの!!』」

【ダン】:「 『 ウ ラ ミ 』 を買ったのだぁああああああああああああ!!」

【GM】:カワーダの亡骸を抱え、絶叫するダンからズームアウトしてシーン終了です。

【GM】:境遇の所に喪失、と書いといて貰えますか?

【ダン】:はい~>喪失~

【GM】:ここでパーソナルクエストというのも決めるんですが、打倒帝国と海賊団再結成、どっちか好きな方を。

【ダン】:う~ん、どっちも~かな?<どちらかといえば打倒~だけど

【GM】:帝国の復讐と被る部分もあるので、好みで。

【ダン】:じゃあ再結成にします~

【GM】:了解です。出たシーン数として1個どこかに書いといてください。

【GM】:では、続きましてオープニング第2シーン。


シーン2:古き神の巫女

シーンプレイヤー:クロエ=ノアール 登場難易度:登場不可

【GM】:はい。ではクロエいきますよ。

【クロエ】:はーい、どんとこい!


クロエ=ノアール

クラス:ブラックマジシャン/1、オラクル/1、サモナー/1

「──クロエ=ノアールが符に問う。 其は何ぞ──」

オラクルの母を持ち、とある寂れた場所で母と二人で生活をしていた。
幼い頃の記憶は余りない。また、父の記憶はまったくない。
子供の頃から自分もオラクルになるのだと、ただ漠然と母の教えを聞き、神々の声に耳を傾けていた。
一人称「わたし」二人称「キミ、貴方」

ハンドアウト:PC2
【オラクル/PC1を導く巫女】 「それが私たちの役目……」
母はそう締め括った。
オラクル——古き神の巫女として背負った運命。
それはホズのシャードを持ちしクエスターを導くこと。
そして今日、君が運命を継いだ日に、
移ろいゆく呪われたシャードの継承の予感があった。

[コネクション:母(遺志)]

【GM】:暗い洞窟の奥。蝋燭が照らす母の顔は青白い。
ここならば暫くは追っ手も来ないだろう。
母の命が尽きる前に、役目を継がなければならない。

【クロエ】:「母様……」母の手を握り締め

【母】:「ゆっくりしている暇は、ありません」

【母】:「よくお聞きなさい……」

【母】:「それは、人々を護るための力……

【母】: ですが、その代償は使用者の親しき者の命で贖われます。

【母】: そのために、彼のシャードは呪われたシャードと呼ばれています」

【GM】:そこで母は一呼吸つく

【クロエ】:「……」

【母】:「そのホズのシャードの力を正しき方へと導くこと……」

【母】:「それが、私たちの、我が一族の役目……」

【母】:「あなたに、託します」

【GM】:そう言って母親は自分のシャードを取り出し、掲げる。
するとクロエの胸元に光が集まり、やがてシャードとなる。

【クロエ】:「……」シャードを見つめ

【???】:「追いつめろ!!巫女の一族を根絶やしにしろ!!」

【GM】:声が聞こえる。

【クロエ】:「!?」

【母】:「時間が、ありませんね」

【母】:「この地に、災いが訪れようとしています」

【母】:「治めることが出来るのはホズのシャードのみ」

【母】:「シャードの導きの声を伝えるのです、クロエ」

【GM】:母は優しい笑みを浮かべた後、虚空に陣を描く。

【クロエ】:「……母様!」

【GM】:陣が門となり、開く。先には黒い亜空間。

【母】:「お行きなさい。ここは私が食い止めます」

【クロエ】:「いや! 母様も一緒じゃなきゃ!」

【奈落】:「へ、へ、へ……追いつめたぜ……」

【クロエ】:「……!」

【GM】:走ってきた道を埋めつくす何万もの奈落の大軍。

【母】:「行きなさい!ここで2人とも倒れるわけにはいきません!」

【母】:「この子には、指一本触れさせませんよ!」

【GM】:母は杖を掲げ、呪文を唱えて奈落を薙ぎ払う。

【母】:「さぁ、早く!!」

【クロエ】:「、、、、」おろおろ

【GM】:そこで突然クロエへ襲いかかる奈落!!

【母】:「危な——!!」

【クロエ】:「きゃ──」

【GM】:庇った母の背が鮮血に染まる。

【クロエ】:「母様、、、?」

【母】:「ハァッ!」

【GM】:気合いを入れて奈落を消し飛ばし、

【GM】:バンッ!とクロエをゲートへと突き放す。

【母】:「大……丈夫。大丈夫だから」

【クロエ】:「──!」

【母】:「ここは、あなたは私が護る。だから、あなたは……この、世界を……」

【クロエ】:「母様! 母様───っ!!」

【クロエ】:ぎゅるんぎゅるんぎゅるん

【GM】:ゲートが閉じていく。

【GM】:母へと伸ばすクロエの手は届かない。

【GM】:ゲートが完全に閉じた後

【母】:「あの子達に神々の祝福があらんことを」

【母】:「後は、任せましたよ……」

【奈落】:「ぐげげげ。馬鹿なヤツめ……1人でどうこう出来ると思ったか。すぐにそのゲートをもう一度開いてやる」

【母】:「そうは、させません」

【母】:「はぁぁぁぁ!」気合いを入れて杖を掲げる。猛吹雪が奈落を襲う…!

【GM】:ってトコでシーンエンド。

【クロエ】:ほーい

【クロエ】:とーばさーれーたー。

【GM】:クロエには【キャンペーンクエスト:ホズのシャードを導く】と、

【GM】:既に持ってますが【パーソナルクエスト:世界を護る】を差し上げます。


シーン3:出撃命令

シーンプレイヤー:ジリ・シュミット 登場難易度:登場不可

【GM】:んじゃ次はジリー。

【ジリ】:はーい。


ジリ・シュミット

クラス:ファイター/1、バーバリアン/1、サムライ/1

「敵の血で道を開け。我等が力をあの鉄の国の人間に見せ付けてやるのだ」

大柄、褐色の肌、茶色の目、堀の深い顔立ち。顔に刺青。
髪はなぜかプラチナブロンド。染めてるか脱色してるか。年のころ20後半~30前半くらい。

帝国に下った少数部族の戦士。
隊にいたサムライから技を学ぶ等、実力をつけてようやっと将校の位を得た。

ハンドアウト:PC3
【ゾルダート/侵攻に疑問を抱く帝国将校】
積層都市アルファイ・レビ。
南海の島々への侵攻拠点にして帝国最南端の都市。
そこに赴任してきた君が見たのは、異形の大砲だった。
禍々しいフォルムで海を睨むその大砲はゾーン集積砲と呼ばれた。
「これさえあれば……もう軍隊など必要ありません」
ほくそ笑みながらそう言うヴィンチェンツァ枢機卿に薄ら寒いものを感じながらも、君は命令通り任務に就いた。

[コネクション:ヴィンチェンツァ枢機卿(嫌悪)]

【GM】:——積層都市アルファイ・レビ——
南海への侵攻拠点にして帝国最南端の都市。
ここに赴任してきた君はすぐに教会ブロックへと呼び出された。
リフトを何度も乗り継ぎ、頂上を目指す途中、君は異形の砲台を見る。
円錐状の砲身には様々な生物の内臓のような回路が組み込まれ、生理的な悪寒が走る。

【帝国兵】:「どうなされました?顔色が優れないようですが」 案内する帝国兵が君の顔色を見て怪訝な顔をする。

【ジリ】:それには答えずただ歩きましょう。

【帝国兵】:「??」 不思議そうな顔をしたまま、案内する

【帝国兵】:「こちらです」

【GM】:目の前には大きな門。この先にこの街を統括するヴィンチェンツァ枢機卿がいる。

【ジリ】:はいりますよー。

【ジリ】:「第五区第六八小隊 ジリ・シュミット少尉であります」…階級ってコレくらいかな。

【GM】:あ、OKOK。少尉で。

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「待っていましたよ、ジリクン」

【GM】:赤い絨毯が敷かれてて先の方に枢機卿がいます。

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「帝国臣民となり、唯一無二たる機械神様のために働こうというその意志、立派です」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「さぁ、こちらへ寄りなさい」

【GM】:あ、こいつの声はフリーザで

【ダン】:フリーザか!!(笑

【ジリ】:「はっ」無表情で歩み寄る

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:寄ってきたジリを上から下までなめ回すように見て、「その力には期待しておりますよ、その蛮力にね」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「何か、質問は?」

【ジリ】:「…あの砲台は?」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「あれ、ですか。あれはね。全てを決める力、です」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「あれさえあれば……もう軍隊など必要ないのですけどね」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「使わずに済むならそれに越したことはない……とのこと」

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「使うことがあれば、また役に立って頂くことになります。追って連絡しますよ」

【ジリ】:「はっ」 まあ、姿勢良く聞いてますね。

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「(異議がない様子を見て、頷き)宜しい」 そう言ってジリの顔の紋章をツツーッと撫でるヴィンチェンツァ。

【ヴィンチェンツァ枢機卿】:「ふふふ。では、行きなさい。侵攻はすぐに始まります」

【ジリ】:「失礼いたします」退出ー

【ジリ】:扉の外で思い切り苦々しい顔して。

【GM】:んじゃ苦々しい顔のあと暗転。

【GM】:——暗転——

【GM】:で、君の前には歴戦の猛者が整列しているわけです。

【GM】:君の号令を待っております。

【GM】:侵攻の目標はユベール王都バルモーント。

【ジリ】:「久々の戦いだ」

【帝国兵】:「はっ、大事にしませんとな」

【GM】:進撃の合図を待つ兵士。

【ジリ】:「敵の血で道を開け。我等が力をあの鉄の国の人間に見せ付けてやるのだ」

【帝国兵】:「サー、イエッサー!」

【GM】:帝国兵がその素顔を露わにする。それは昔からのジリの部下達。勇者達。

【部族の戦士】:「号令を!」

【ジリ】:「行くぞ諸君、撃鉄を起こせ!」自らは刀を抜いて

【GM】:ダンッと音をさせて全員が構える。

【GM】:ではそこでシーンエンド。


シーン4:魂を掲げて

シーンプレイヤー:マリー・レイフォール 登場難易度:登場不可

【GM】:んじゃ次いきます。長らくお待たせ致しました。マリー。

【マリー】:あいよー


マリー・レイフォール

クラス:ファイター/1、キャバルリー/1、ソードマスター/1

「任せな!騎士の誓いに賭けて、だ!」

細身で長身。金髪に青い瞳。17歳、男性
赤子のころ大通りに捨てられてたところを団長に拾われ、男手一つで育ててもらった。
名前にコンプレックスを持っているが、実の親のただ一つの贈り物なので捨てきれずにいる。
育ての親の団長の影響で、口が悪く喧嘩っ早い。

ハンドアウト:PC1
【キャバルリー/新米騎士】
「本日をもって貴様らはウジ虫を卒業する!」
騎士団長の声が響く。そう、今日この日から君はユベール海上騎士団の騎士となる。
感慨に耽りながら団長の言葉に耳を傾ける君に響いてきたのは唐突な爆音。
「最初の任務だ!気合いを入れろ!!」
団長の檄が飛んだ。

[コネクション:騎士団長グレン(家族)]

【GM】:——ユベール王都バルモーント——
君は今、そこの騎士養成校の卒業式兼ユベール王国騎士団の入団式に出ている。
本日をもって君は正式にユベール王国の騎士となる。
国の盾となり、剣となるのだ。

【GM】:整列して、団長の訓辞を聞いております。

【GM】:団長は君の父親代わりであるグレンですね。

【グレン】:「本日をもって貴様らはウジ虫を卒業する
本日から貴様らはユベール王国の騎士となる
兄弟の絆に結ばれる
貴様らのくたばるその日まで
どこにいようと騎士団員は貴様らの兄弟だ
多くが帝国と戦う
ある者は二度と戻らない
だが肝に銘じておけ
騎士は死ぬ
死ぬために我々は存在する
だが騎士は永遠である
つまり———貴様らも永遠である!」

【グレン】:「訓辞は以上だ。それぞれ持ち場へ行け!」

【マリー】:「Sir!Yes Sir!!」

【マリー】:「(とは言ったもののなぁ…)」

【GM】:マリーの持ち場はまだ知らされず、一度グレンの下へ行くようにとのこと。

【マリー】:んじゃそっちに行く

【グレン】:「おう、来たな」

【マリー】:「来たぜ、親父」

【グレン】:「団長と呼べ、団長と」

【マリー】:「っとと、来たぜ、団長」

【グレン】:「ふん、ったく——何時まで経っても口の悪いヤツだ」

【マリー】:「誰に似たんだかなぁ。っと、ところで俺の持ち場って?」

【グレン】:「まぁ、いい。お前の任務だが、近海の哨戒任務。その隊長としてやって貰う。人手が足りんのでな」

【グレン】:「ひよっこドモの中ではまだマシに戦えるレベルだからな」

【マリー】:「隊員も俺と同期のやつらばっかり?」

【グレン】:「ああ、そうなる」

【マリー】:「わーった。了解!団長!」ピッと敬礼

【グレン】:「よし。頼んだぞ、マリー・レイフォール」

【GM】:グレンがそう言った直後

【GM】:ドドン……突然の震動。

【グレン】:「何、だ……!?」

【マリー】:「うぉっ?!」

【騎士】:「て、敵襲です!」

【GM】:騎士が走り込んできてそう告げた。

【グレン】:「狼狽えるな!」>騎士

【騎士】:「は、はい!」

【マリー】:「いきなり初陣だぜ!行くぞ、親父!」

【マリー】:んじゃコールレアミュー

【マリー】:ぴゅーッと口笛吹いて。レアミュー呼んで

【グレン】:「マリー。騎士として……魂と誇りにかけて、この国を護るぞ」

【GM】:レアミューの名前は?

【マリー】:舞台が海って事でゲッソー

【クロエ】:ゲッソー?!

【ジリ】:ファイアぶつけちゃえ。

【ゲッソー】:「ヒュイィィィ!」<マリーの呼び笛に応える

【グレン】:「行け。私も後から行く」>マリー

【マリー】:「任せな!騎士の誓いに賭けて、だ!」

【GM】:そう言ってグレンはマリーを送り出した。

【マリー】:んじゃゲッソーに乗ってぱからっぱからっ

【クロエ】:馬みたいな蹄の音がするイカだな……

【マリー】:うわーん、ゲッソーなんて名前嫌だー!!?

【GM】:自分でつけたんだろうが!?(笑)

【ジリ】:じゃあプクプクで。

【GM】:んじゃそうやって向かっていくトコで一度暗転。

【GM】:ま、暗転して最前線までやってきたと思いねぇ>マリー

【マリー】:ぱからっ

【GM】:船に乗り込み、帝国艦隊と相対する。敵の兵力はおよそ7倍。だが逃げるわけにはいかない。

【GM】:隊列を組み、帝国の艦隊へと向かっていく。

【マリー】:「数が何だってんだ!こちとら鬼軍曹の下でしごかれたんだぜ。んなもん屁でもねぇ!」

【新米騎士】:「ウォォォォォ!!!」

【マリー】:「気合入れろよ!32期生!!俺らが最前線だ!」

【マリー】:「クソ団長をびびらせてやろうぜ」

【新米騎士】:「おうよ!やってやる、やってやるぜ!!」

【グレン】:「突撃ィーー!!」

【GM】:団長の号令が響き、

【GM】:そして、戦争が始まった。

【GM】:あ、ジリとマリーには後でクエストとシャードを渡します。ご心配なく。

【ジリ】:あ、そうだ、もらってなかった。

【GM】:んじゃシーン切ってOK?

【マリー】:OK

【GM】:んじゃオープニングフェイズはここで終了です。5分の休憩の後ミドルへ入ります。

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アルシャード リプレイ『黒き光の咎』